タイの「金杯軟膏」の容器です。
東南アジアのあのあたりでは、ちょっと頭痛がしたり、 疲れたりすると、刺激的な軟膏をこめかみや肩に塗る習慣があります。
長谷川町子の『いじわるばあさん』 が、こめかみに膏薬を貼っているのと同じ効果です。
どこに行くにも、一つ持っていると安心で、たいていのタイ人が愛用しています。
携帯に便利なこの容器、けっこうな上げ底です。軟膏は見た目ほどには入っていませんでした。
こちらは、日本の古い、ブリキの軟膏容器です。大きいのも小さいのもありますが、どれも見た目と入る量は同じで、上げ底のものはありません。
入れる量を上げ底によって調節するのではなく、入れ物の大きさを変えて調節しているのです。
疲れをいやすという、人のためになる商いをしたいと思ったら、こうでなくっちゃいけません。
もっとも、タイ人(つくっているのは中国系)がずるくて、日本人がずるくないということではなくて、時代のなせる技なのでしょう。
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