探しものをしていたら、以前T夫妻からいただいたバングラデシュの刺繍布、ノクシカタが出てきました。
ノクシカタは刺し子です。もともとは、着古した布を何枚か重ねてちくちく縫って、赤ちゃんのおくるみやおむつにする目的でつくられていましたが、今では、手の込んだ刺繍がされた、装飾的な布がつくられています。
このノクシカタは、よく見ると、刺繍がとてもうまい人がつくったものだとわかります。
象が三匹刺繍してありますが、針目の揃って細かいこと。
どの象も素敵です。
魚や鳥も、よく使われるモチーフです。
そして、この象に乗っている人が手に持っている、風車のような模様も、ノクシカタにはよく使われる模様です。
しまっておくだけでなく、飾るといいのですが、なかなか飾る場所がないのが問題で、ひとしきり眺めたあと、やっぱり箪笥に逆戻りさせてしまいました。
でも、飾る場所はともかく、額装しておこうと考えています。
ずっと昔、ダッカのNGOのショップで手に入れたシンプルなノクシカタも取り出してみました。
模様が単純なだけでなく、T夫妻にいただいたものとは比べものにならないほど、刺繍が稚拙です。もしかして、ノクシカタをつくりはじめたばかりの、小さい女の子が刺したものでしょうか?
ノクシカタの昔を伝えているようで、このノクシカタも大好きです。
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