2013年1月29日火曜日

100円均一



先日の骨董市に出かけたときには、はなちゃんに分けたブリキのおもちゃの補充をしようと思っていました。
私が持っているブリキたちは別のところで手に入れたものですが、昔おもちゃ屋のさわださんのお店には、いつも、似たようなおもちゃが、こまごまとたくさん並んでいます。


その日、見つけた同じものは、片手鍋とのこぎりだけでした。でも以前、腕時計、鉄板、おろし金など見かけたことがあったので、またいつか出逢うこともあるでしょう。

ついでに、笛の中からは、男の子の笛を、ブローチの中からは、こけしのブローチを選びました。
「どれでも一つ100円」
ちょっと高い?そうでもない?


「その射的も100円」
猫でしょうか?犬でしょうか?眉毛が変だけれど、やっぱり犬かな。


「あらっ、このバケツの手がとれちゃったんだ」
「そう、折り曲げてあるところが切れちゃった。それも100円だよ」
「いらない。さわださんから買った同じバケツを持ってる」
「でもそれは1000円くらいしたでしょう。おれが直すとこれも500円、いや1000円になるかな」
バケツはそんなにしたかなぁ。もう何年も前の話です。
「お買い得だよ。自分で直してみれば?」
「どうしようかなぁ」 
「100円、100円」
ということで、手のとれたバケツまでもらって来てしまいました。

帰って、ちゃんと手のついたバケツを取り出してみると、持ち手は針金ではなく、薄い板金でできていました。


缶詰の空き缶で補修することを考えてみましたが、それでは厚すぎて、加工できそうにありません。


内側から見ると持ち手は、折り返し部分を除いて、手を怪我ししないように、端を細く折ってあります。
たかが子どものおもちゃですが、よく見ると何工程も踏んでつくっていることに、改めて感心。セルロイド同様、町工場の熱気が伝わってきます。
100円でよい勉強をさせていただきました。
ホームセンターに行ったら、何か適当な板金が見つかるでしょうか。

さわださんはいつも、塗り絵、羽子板、お土産こけし、ビー玉、おはじき、石けり、ベー独楽、写し絵、昔の文房具、ガラスビンなどなど、昔の駄菓子屋で売っていたようなものは何でも持っています。
先日は、顔がいろいろ印刷された紙を持っていました。紙の着せ替え人形のようなものですが、印刷されているのは顔と、その下にペロッと伸びた長い首だけです。
「これ、なに?」
「首替え人形。着せ替え人形と同じように売られていたんだよ。自分で着物をつくって着せるの」
えぇっ、そんな。
首替え人形なんて恐ろしい遊び、聞いたことも見たこともありませんでした。


2 件のコメント:

  1. hatto2013年1月29日 18:58

    野外でいい雰囲気の骨董市ですね、手前の木工製品のお店のぞいてみたいです。父の生家からもらって来た庭石は(一枚づつ太鼓橋みたいな形にカットしてある)明治時代の石屋さんの手仕事ですが、本当にぴったりに切ってあるので驚きます。母の話によると、昔は石垣なども全部近所の人達で手伝いあいながら積んでいたそうです。石屋や庭屋でなくても大抵の人は作れたと聞きます。ブリキのバケツもそうですが、丁寧に工夫された手仕事をみると本当に感心します。

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  2. hattoさん
    右奥に見える屋根を修理中の石蔵はコーヒーショップ、その右に古民家を移築した茶房があります。茶房は週末しか開いていませんが、栗を使ったお菓子はすぐ売り切れてしまう人気です。
    私は骨董市には朝7時ごろ(はや!)に行くのでまだ人もまばらですが、お昼ごろはもっともっと賑わうようですよ。
    こちらに越してきてから、みんな(土地の人も、余所から移って来た人も)何でもできるのにびっくりしました。チェーンソー、ユンボ、蕎麦打ち、どぶろくづくり、大工など、さらに一昔前は結で屋根の吹き替え、庭づくり、道路や橋の補修などいろいろやっていたのでしょうね。
    昔のおもちゃ、いわゆる安物の誰でも買えたものが好きですが、それでも見るとうなるほどよくできていて、驚いてしまいます。
    人類は何でも機械任せにしたので、退化の一途をたどっていることは、間違いなさそうです。

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