2013年6月3日月曜日

ビー玉


骨董市の昔おもちゃ屋のさわださんのお店には、いつもビー玉、おはじき、石けり、ベーゴマ、めんこ、塗り絵などなど、定番のおもちゃが並んでいます。
もちろん、他にもおもしろいものがいっぱいあるので、それに見とれていると、定番おもちゃのことはすっかり忘れてしまいますが、ふと目をやると、新鮮に映ることがあります。
で、久しぶりに買ったのがこのビー玉たちです。しばらく前のことでした。

一度も買ったことのない店で、東京タワーの石けりを見たことがありました。値段は高くないし、東京タワーの石けりは持っていません。にもかかわらず、その石けりを買う気は全然ありませんでした。
もし、同じ石けりをさわださんが持っていて、
「東京タワーの石けり持っていたっけ?」
なんて聞かれたら、
「持ってない」
なんて言って、即座に買ったかもしれません。
私ってつくづくコレクターではないんだなと実感してしまいます。


このビー玉、子どもたちによく遊ばれたものでしょう。傷だらけです。
 

できもよくなかったのでしょうか、


あちこちに皺が寄っています。
でも、つるっつるのビー玉より、なにか親しみが持てます。


さて、この中に100円ショップの新しいビー玉があります。中国製です。どれでしょう?
って、ただちに答えられますか?

正解は左上。そう言われれば、青がべったりしているけれど、昔のものだって青がべったりしているのもあるかもしれません。そして、昔つくられたビー玉でも、左下のようにデッドストックだったら、新品のように光っているものもあるのです。

それにしても、43個で100円のビー玉は、どんな人がどんな工場でつくったのでしょう?どう考えたって、過酷な労働条件に違いありません。
昔の日本の町工場のビー玉をつくっていた人は辛いこともあったけれど、楽しいこともあったはずです。あのころは、一地域内で循環するような経済もあり、食べていけさえすれば、飢餓感もありませんでした。
でも地球が狭くなった今、43個つくって10円もらったとして、いくつつくればケイタイが買えたりするのだろうかと、考えるだけで途方に暮れてしまいます。


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