2013年11月4日月曜日

天井


我が家の天井(屋根裏)には、ラタンの敷物が貼ってあります。
ホームセンターなどで、夏によく売っている、ラタンに糸を通して綴ったものです。

棟上げの後、梁に垂木を乗せ、その上にラタンの敷物の一間幅でロールになったのを貼りました。
その上にラタンを抑える板、断熱材の羊毛、さらに板を貼ってから、OMソーラーの空気を取り込むための空間を取っています。
その上に野地板を貼り、さらに瓦の下地を貼ってから瓦を葺いているので、屋根は厚い重層構造になっています。

木組みがたくさん見える家なので、天井にまで木を使いたくありませんでした。何か安くていい素材はないかと、さがしにさがして、やっとたどり着いたのがラタンの敷物でした。


ラタンの天井は、外の軒の裏にまで続いています。
瓦の手前、黒く見えているのは、ソーラーパネルのための空気取り入れ口に貼ってある、虫除けのフィルターです。


ところどころに、内と外の天井がつながって見えるところがあります。


二階に行くと、天井は間近になります。
 

二階のお手洗いの中など、天井を手で触ることもできます。
ラタンは湿度調節もしてくれるので、湿気の多いときはたわみ、湿気の少ないときはぴんと張ります。
おもしろい選択だったと思っています。


メインの天井はラタンですが、ところどころにある独立した小さな天井は、素材を何にするか、悩むのが楽しいところでした。
土間入口の天井は、細い竹を切って並べています。


狭い部分だし、ここを通るときは目が室内に向かっているので、訪問者の誰も天井など見上げません。
でも、どこかが特に目立ったりしないで、全体が気持ちのいい空間であればいいと思っているので、本人たちは、けっこう気に入っています。


寝室の出窓の天井には、竹を網代に組んだものを貼りました。
本当は自分で組んだらもっとよかったのですが、合板の上に網代を貼った既製品で、
「古くて傷んでいるので、使えるところを使って」
と、材木屋さんにいただいたものです。


床の間(もどき)の天井には、ネパールの手漉き紙、ロクタを貼りました。

光を淡く反射して、柔らかい感じが出ます。



階段室の天井は、梁を組んだ格天井(ごうてんじょう)です。この上が、OMソーラーの機械室になっています。

組み子は、栃木県鹿沼の建具屋さんにつくっていただきました。今はコンピュータが計算し、コンピュータの指令通りに刻むので、組み子をつくるのは、昔に比べるととても楽だし、お値段も張りません。
その組み子にロクタ紙を貼り、梁の上に並べていて、その一つ一つにケヤキの照明器具をつけています。


照明ばかり目立つのですが、一番大変だったのは、足場も悪いところに、梁を組んで床をつくるところでした。
柱や梁に刻みを入れ、組みながら一つ一つ設置していったものです。
右に見える太いパイプは、機械室に取り入れた暖かい空気を床下に送るためのダクトです。やはり、ロクタ紙を貼ってあります。



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