私の持っているマトリョーシカの中で、一番品のない(?)お顔のマトリョーシカたちです。
目は大き過ぎるし、巻き毛が額に垂れているのと、半開きの口が色っぽ過ぎます。もっとも、見慣れてくると、そう気にならなくなりますが。
身体に描かれている絵もうまいとは言えないのですが、なにか引きつけられるものがあります。
一番大きい娘にはクジャクが、二番目の娘には白い馬が描かれています。
太陽や木々、風も見えます。
三番目の娘には森と小川、そして花が描かれています。
後ろ側にも二種類の花が描いてありますが、動物の姿は見えません。
四番目の娘には「小鹿のバンビ」に影響を受けたような小鹿が、 五番目の娘には森や太陽とともに、風が描かれています。
小鹿の娘の裏には蝶が、風の娘の裏には蝙蝠が描かれています。
小鳥ではなく、蝙蝠なのが、おもしろいところです。
そして、七番目、八番目、九番目の小さい娘たちには、それぞれ、色鮮やかな小鳥、一段と輝く太陽、蝙蝠が描かれています。
いったい、物語があるとしたら、どんなお話なのでしょう?
それとも、単に太陽を恋い焦がれる北国の人々の気持ちを表しているのか、あるいは思いつくままに描いたのか、その絵の脈絡のなさに、かえって想像力がかきたてられます。
一番大きい娘の底です。
これだけではよくわかりませんが、1992年につくられたものでしょうか?
とすると、ソヴィエト連邦崩壊の翌年です。
衝撃的!な写真でした。
返信削除プラトーク(スカーフ)に描かれている黒い花の絵は全部種類が違う感じで(1番目と2番目は同じでしょうか?)、後ろの裾に描かれている絵も全部違っていて、表の太陽も木も独特で…。
なかなかの遣い手、って感じですごいです。
10年来いろいろなサイトを覗いたり、本を見たりしてましたが、こういうの初めて見ました…。
Karatさん
返信削除マトリョーシカをよくご存じの方から、そう言っていただくなんて、夢にも思いませんでした。いつも見るたびに、「あんたたち、品がなさすぎるよ」と声をかけていたので(笑)。
プラトークの花柄、二番目の右手にはカモミールが描かれていて、一番目とはまったく違います。なんかへたうまな絵ですが、風を描くなんて、珍しいなぁとは思っていました。
見ていたら、なんとなく「春よ来い」という感じで、今の季節にぴったりだか思いました。
すみません、遣い手というのは言い過ぎだったかもしれませんが、あの堂々としたお顔はこちらを圧倒するようで…。
返信削除胴体に何か物語のようなものが描かれてるときは、プラトークの柄は大体同じで、だんだん小さくなっていくのが普通だったので、全部違うってすごいと思いました。
後ろの裾の絵も、サービス精神旺盛というか…、色々と可能性を試されていたのかもしれませんが…。
karatさん
返信削除確かに、自信たっぷりの顔で見つめていますね。最初はあの娘たちだけ浮いている感じがして、別の場所に除けたりして(笑)いましたが、今は他のマトリョーシカたちと仲良く同居しています。
似たような大きさ(25-6センチ)の土人形を持ったマトリョーシカたち(http://koharu2009.blogspot.jp/2013/04/blog-post_17.html)が可愛過ぎて、そちらばかり愛でていましたが、これからは目が大きい娘たちも同じくらいに愛でます(笑)。
土人形を持ったマトリョーシカ達を見ました。
返信削除あれこそ巧者、まさに芸術品ですね…。
比べちゃうと、練習作と芸術品。
ため息が出るようなマトリョーシカでした。
karatさん
返信削除あれ、可愛いでしょう?とっても気に入っています。夢見る瞳で。
でも伝統的なのもそうでないものも、マトリョーシカってそれぞれ表情があって、個性があって奥深いですね。といいつつ、全然欲しくない連中もたくさんいますが(笑)。まあ、全部欲しくなくて幸いでした。