2014年6月10日火曜日

優火スリム

薪ストーブを焚くとき、庭で焚き火をするとき、お灸をするとき、ろうそくや線香、蚊取り線香などに火をつけるとき、二昔前なら、大きな徳用マッチの箱を用意していました。そして、一昔前なら、あちこちに使い捨てライターを転がして置いていたことでしょう。
この数年は、ピストルの引き金を引くような形で点火する、チャッカマンを使っていました。
ところが、チャッカマンは形がきれいではないのと、大き過ぎるのは我慢するとして、引き金を引くのに、けっこうな力が要るので苦労していました。
とくに右手にお灸をしたいときは、左手だけでは点火できず、左手の上に右手を重ね、右手の力で引き金を引いて、左手は引いたままにして、右手を離して使っていました。

 
今年の初め頃だったか、夫がホームセンターで、小さくて姿のシンプルな点火器をさがしてきました。人差し指で引き金を引くのではなく、親指でボタンを押す形の点火器で、操作が軽くできて、立てても置けます。

さて、チャッカマンがどれも燃料切れになったのを機会に、ホームセンターでそのシンプルな点火器を買い足すことになりました。
「どのあたりに売っているの?」
「どこだったかなぁ。聞かなきゃわからないよ」
夫は、偶然見つけたものの、どこだったかよく覚えていません。

チャッカマン売り場の近くで、
「引いて点火するんじゃなくて、押して点火するものはどこに売っていますか?」
と聞きました。
ライターと言うのか、点火器というのか、着火器というのか、名前すらわかりません。
お店の人は二ヶ所ほど電話してから、
「お墓などで、お線香に火をつけるものですね。お線香売り場で売っています」
と教えてくれました。


ありました。これです。
黒、赤、銀色の三色あったので、黒と赤と二本ずつ買いました。


一つは蚊取り線香と一緒にして靴を脱がないでも取れるところに置き、一つはお灸と一緒にしておきます。


ろうそくやお線香を灯すためにはあるので、あと二つは予備として引き出しに入れておきます。
いったい、これを何と呼んだらいいのか。小さなラベルを読んでみますが、商品名は書いてありません。


眼鏡を掛け直して小さな字を読み進むと、最後の方に、特に細い字で「優火スリム」と書いてありました。これじゃあ、誰も名前を覚えてくれなさそうです。
それに比べると、「チャッカマン」という名前はよくできているというか、商品名がそのまま点火器の代名詞になっています。

嬉しいことに、お灸が楽にできるようになりました。
また、場所を取らないし、出しておいても目ざわりになりません。ワンコインで二つ買えるのに、二年間の保証までついていました。




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