タイやカンボジアのお寺の天井や壁にはよくお釈迦さまの一生の絵が描いてあります。
上手い絵、下手な絵、原色のどぎつい絵、気持ちがしんとするような絵、などいろいろですが、どれも人々の思いが詰まっているものばかりでした。
カトマンズのお店に、お釈迦さまの一生の絵はたくさんありましたが、なかなか気に入った絵に巡り合えず、次善でしたがこれにしました。77×51センチの大きさです。
色はきれいですが、人物など気に入らないところもあります。
もっとも、私に描けと言われても、描けるものではありませんが。
お釈迦さまの母の摩耶夫人は、身体の中に白象が入った夢をみて懐妊し、ゴータマ・シッダッタ、後のお釈迦さまを生みます。
長じたゴータマ・シッダッタは結婚して子どもが生まれましたが、老いることや病気の恐怖に悩み、家を出ます。
いろいろな誘惑と戦いながら、菩提樹の下に端坐瞑想して修行を行うこと12年、覚りを開きました。
この曼荼羅の中に、いろいろな動物たちが描いてあるのは、お釈迦さまを堕落させようとする誘惑が形を変えたものでしょうか。
覚った(成道)後、お釈迦様はインド各地を遊行し伝道します。
そして、80歳で入滅(涅槃)しました。
夫によりますと、お釈迦さまの弟子たちへの遺言は、釈迦の教えに従うのではなく、釈迦のことは忘れて、それぞれが自分の道をさがすようにと言うものだったそうです。
ところが弟子たちはお釈迦さまが入滅すると、ただちに釈迦の教えを説きはじめた、すべての弟子たちが遺言を守らなかったというのです。
弟子たちが釈迦の教えを守らなかったのは、釈迦の人気があまりにも高かったので、弟子たちが釈迦を敬わないと大衆から袋叩きに合うような気もしたので、釈迦の教えに従いきれなかったというのが実情のようです。
返信削除岩崎駿介さん
返信削除コメントありがとうございます。
まあ、なんていうか、いつの世も自分を曲げないで生きるのは難しいことですが、ちょっとしたことで、社会は大きく曲がり角を曲がってしまうのですね。『赤毛のアン』のように、「いつも曲がり角を曲がるといいことが待っているような気がするの」と積極的に曲がるならともかく、いつのまにか曲がってしまっていたということのないように、気をつけたいと思います。