2015年2月10日火曜日

遊びのためなら、えぇんやこぉら♪

最近の私は、もっぱら塗装屋です。長い間転がしておいたので錆びてしまった鉄骨の錆を落とし、錆び止めを塗り、さらに塗料を二度塗りしています。
で、夫は鉄屋になっています。


昨年、鉄の仕事をしている友人に言わせると、信じられないほど安い値段のプラズマ溶接機(兼切断機)を買いました。
鉄屋さんが持っているプラズマ溶接機の四分の一以下の値段、まあ、いわばおもちゃに毛が生えたと言われるようなものですが、それで鉄骨に穴を開けようというのです。


もちろん、生まれて初めてやることなので、鉄仕事の友人に感電防止の方策などいろいろ聞いたり、自分でガイドをつくるための鉄板を買ってきたりと、準備は怠りませんでした。
試しはなんとかうまくいったようで、穴は開けることができました。


さて、本番です。
長い鉄板に八ヶ所も穴を開けなくてはなりません。
「よくやるねぇ」
「こんな単純な作業でも、頼んだらえらく高いからね」
「どこが単純よ。私なら、だいたいそんなことは最初からやらないよ」
「.....」
夫は、面倒なことほど楽しむ傾向があります。


自分でつくったガイドは、くるくる回るコンパスの先端に切断機をはめられるよう、小さな穴を開けてあります。
支点になるところには釘をさし、裏で左下に見えるペンチのようなもので留めます。
これはもう焼き切って、丸く切れた鉄板をはずそうとしているところです。


はずすとこんな穴が開きます。


下には、切り取られた丸い鉄板が落ちています。
最初、穴の数を見たとき、そしてガイドの不具合(低すぎた)を見たとき、とても一日ではできないと思いましたが、ガイドには木をはさんで高くし、夕方にはちゃんと穴が八個開いていました。
もっとも、夫は緊張で、さすがに疲れ切っていました。


この穴には、ゴムのパッキングを入れて、料理用のガラスのボウルをはめます。
これをコンクリートの柱に渡して、明かり取りにします。
ただの、昼間の明かり取りなら、平らなガラスでも間に合います。わざわざ丸いボウルを使うのは、夜作業棟の明かりを灯しておくと、母屋から屋根にぽこぽこと丸い明かりが見える、それを狙っているからです。
遊びのためなら、苦労は苦労とも思わない、おめでたい性格です。


屋根に設置したときの掃除が気になりますが、屋根の上に出られて、足場もあって、簡単に拭き掃除ができるそうです。
やれやれ。





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