2016年2月14日日曜日

貫(ぬき)


大工さんが去って、また二人だけの作業に戻りました。
足場のあるうちに高いところの作業をしなくてはなりませんが、まず、構造に関係ある「貫(ぬき)」を差し込みました。
この建物に筋交いはありません。コンクリートに開けた穴に梁を差し込んでいる部分もありますが、 ぬきで横揺れを防ぎます。日本の伝統的な工法です。
プレカット屋さんで、「ほぞ」を開けてくれているところに、ぬき板を差し込みます。


ぬき板の長さは2間あり、4間のところに2枚打ち込みます。
最後は、柱に収まるように切って、少し戻して、貫通していない穴に差し込みます。伝統的にはすべてに、小さな楔(くさび)を打ち込んで動かないように固定しますが、大工さんに訊いたら、
「最近は、釘を打つよ」
とのことで、私も易きに流れて、ビス止めしました。
 

ここはしっくい壁にするところ、壁に下屋(げや)の屋根がぶち当たっています。
  

3段、6本のぬきを差し込み終わったところですが、どれがぬきかちょっと見難いでしょうか?
柱や束を貫通しているのがぬきです。




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