2016年5月4日水曜日
尽きせぬ魅力、籠の編み方
益子の陶器市に行ってきました。
平日ならそんなに混んでいないだろうと、二日の月曜日に行ったのに、かなりの人出で、休日の混雑が思いやられました。
数年前から、益子の陶器市も笠間の陶炎祭(ひまつり)も、とっても賑わっています。
益子の陶器市は、道端、露地、空き地、駐車場、公園などに、所狭しとテントが並びます。作品を展示する棚や、入れて置く籠、台やカーテン代わりに掛けている布などなど、ディスプレイが光る作家さんのテントは、隅から隅まで見飽きません。
そんな中で、数年前からブレイクして、初日にお客さんが殺到して、棚がからっぽになるゆみさんのお店は、絶対喜ばしいことなのにがらんどうで、寂しげに見えてしまいました。
もっとも、私がゆみさんの愉快な動物たちに逢えなかったので、そう思っただけかもしれません。
さて、植物で染めた布や糸を売っている女性の店先に置いてあった籠が、野趣に富んでいて素敵でした。
四角い蓋がついていますが、このとき、蓋はトレイとして別の場所の置いてありました。
もじり編みの変形と言ったらよいのか、底から斜めにして組んだラタンに、緯材(よこざい)を差し入れながら編んであります。
骨董市で買ったもの、どこの籠ともわからないものだそうですが、フィリピンあたりのものでしょうか?
私も、ちょっと見には似た編み方の籠を持っています。
1981年にビルマで買った、たぶんおもちゃの籠、骨董屋さんのようなところで見つけたものです。
でも、よく見ると、ドライフラワーを投げ入れた籠とは違います。
緯材と経材(たてざい=斜め材)が交差しているだけでなく、緯材に経材を、一度絡めてから編み進んでいます。
タイの籠は、バンコクの刑務所で、職業訓練の一環としてつくられたものですが、ビルマの籠と同じ編み方をしてあります。
ビルマの籠は、一週間だけ訪れたときに、たまたま巡り合ったものなので、この編み方が、そのあたりで一般的だったかどうか論じられませんが、タイでは、一般的ではないと言うことができます。
というのは、三年住んだ後も、なんだかんだで15年も頻繁に行き来していましたが、他には、この編み方の籠を見かけたことがなかったからです。
籠の編み方は、本当に奥深いものだと思ってしまいます。
同じ編み方でも、緯材と経材の太さを変えるだけで、全然別な表情を見せるし.....。
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