今年も、日本招猫倶楽部が復刻猫をつくる季節がやってきました。
招き猫ミュージアムの所蔵品の中から一匹、そっくり再現するもので、後世になって混乱しないためか、底に招き猫ミュージアムのマークと製造ナンバーが入っています。
巷に招き猫が溢れるようになってから、私の招き猫への思いはすっかり後退していますが、それでも復刻猫は楽しみにしています。
今回は瀬戸の猫でした。
あまり見たことのない目をした招き猫でした。
歌舞伎の大見えを切っている姿にも見えます。
ところで、毎年復刻品をつくるのは中外陶園なので、
「彩」の招き猫をつくったのが薬師窯かどうか、注文のついでに尋ねてみました。
すると、九分九厘薬師窯のものだと思っていたのに、違っていました。どこのものか調べてもくださったのに、判明しなかったとのお返事をいただきました。
中外陶園は、瀬戸を代表する招き猫の工房で、しかも招き猫ミュージアムも運営しているのだから、日本で一番招き猫のことに詳しいところです。そこに訊いてわからなかったとなると、あの細い目の猫たちはいったいどこから来たのでしょう?
古いものではなく、現在(と言っても20年ほど前ですが)つくられている猫でも、そんなことがあるのですね。
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