「もうすぐ、機械を使えるようにしてやるからな」
と、夫は数日前から、作業棟の下屋の下に置いた工作機械を、200ボルトの電源につなぐための電気配線をしています。200ボルトはコードも太いものです。
こんなことができるのは、我が家では夫だけです。
梁の上にコンセントをつけたり、
片側だけ張った壁の裏側に電線を通したりしています。
「おーい。電源入れるから、角のみ機の先が時計回りにまわるかどうか、よく見てろよ。もしかしたら、反対に回るからな」
夫が、遠くで一瞬スイッチを入れます。止まりかけたのを見ると、ちゃんと、角のみの先は時計回りにまわっていました。
「時計回りにまわったよ」
「オッケー」
私にはさっぱりわかりませんが、電気配線が着々と進んでいます。
以前、
「電気配線は習ったことがあるの?」
と、夫に訊いたことがありました。
「こんなもの、習うわけねえだろう。習わなくても、誰でもできるよ」
「...」
私は、じっくり習ったとしてもできそうにありません。
さて、母屋。
我が家で、こんなところに上れるのはトラだけです。
考えただけでぞっとしますが、トラは、桁の上で顔を洗ったりして、悠々たるものです。
ここは玄関ホールの上、
出し桁の端が短く突き出たところを、トラは飛んでわたります。
私にしかできないことは何だろう?
犬のうなぎにしかできないことは何だろう?
私にできて夫にできないこと。うなぎにできてトラにはできないこと。何も思いつきません。
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