2017年2月21日火曜日

ミルキー


骨董市で、おもちゃ骨董の店のさわださんの犬のミルキーに逢いました。
三歳の時、重い椎間板ヘルニアに罹り、半身不随になったミルキー、半身不随になってからの年月の方が、後ろ脚も元気だった年月より長くなりました。

半身不随になると、自分で排泄ができず、すべてやってやらなくてはなりません。
排泄を手伝ったとしても、どうしても膀胱を絞り切れないでおしっこが残り、そのため膀胱炎や腎盂炎をおこして、早々と死んでしまうのがお定まりのようですが、ミルキーは下半身麻痺のほかは、元気いっぱいです。
いつだったか、おしっこのさせ方を見せてもらいましたが、すごい!さわださんの手際の良さに、驚いてしまうほどでした。
さわださんがミルキー連れでなかったことは、この五年ほどで一、二回です。
「今日は、かみさんが休みなんだ」
そう、お連れ合いは日曜日にも働いていらっしゃるのです。

そのミルキーが、寒いので着ぐるみを着せられていました。


あっはっは。ユニコーンです。
「いやだよぅ」
と、すぐ脱ごうとします。とくに帽子は苦手、苦行に耐えているといった風情です。


ミルキーと遊んでいたら、さわださんがどこからか、ウサギの土鈴を取り出してきました。
「かわいいっしょ。300円」


かわいいかどうか、よく見る暇もなく、300円用意していた私でした。
帰って見たら、紐は麻かからむしでした。







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