骨董市で、遠くから、まことさんの店に、招き猫の後ろ姿が見えました。
「大小あるなんて、豪徳寺招き猫かしら?」
と思いつつ近づきます。
なんの期待もせず、前に回ると、わぉぉ、初めてお目にかかる猫たちでした。
「この猫はなに?」
と、思わず変な質問をしてしまいました。
「招き猫だよ」
と、まことさんが返します。
「こんな眉は初めて見たかな」
と、まことさん。
「眉がこんなのはいるけれど、こんな前垂れは初めて見たかな」
と、私。
小さい方の前垂れには、唐草模様が浮き彫りになっています。
鴻巣の練りものの招き猫にちょっと雰囲気が似ていますが、鴻巣の猫たちよりずっと大きく、ずしりと重い素焼きの猫です。
家に帰ってから、『郷土玩具招き猫尽くし』をひっくり返してみました。
隅から隅まで見たけれど、どこの猫たちかわかりませんでした。
手足の指の赤が目立ちます。
「あぁ、猫が収まるところに行ってよかったなぁ」
と、まことさん。
「あぁ、猫が来るところに来てくれて嬉しいなぁ」
と、私。
「これはおまけだよ」
といただいた糸巻きには、東京で開かれて骨董市のためにつけたのか、かなりのお値段がついていました。
八郷に比べ東京の骨董市の相場は高いってことですか?
返信削除hiyocoさん
返信削除知りませんが(笑)、平○島とか、大○戸などものすごく大きいやつ、みんな出店するようですが、「行かない方がいいよ」と言います。
場所代の問題もあると思いますが、一見さんというか、関係を築けない不特定多数の人が来るからではないですかね。でも、いつか東京の骨董市のために上京した岐阜の人が、ついでにと次の日、うちの近くの骨董市まで足を延ばしたのを見たことがあります。まことさんに、「そこまでしなくても」と言われていました(笑)。その人はどちらでも、まことさんから民具を買ったそうです。
東京の東郷神社などの古い定期骨董市は、マンションが建って、そこに入った住民が苦情を言うとかでなくなっていったみたいで、大きいのができたのでしょうか?骨董屋さんは朝が早いのですが、昔の常識の日の出から日の入りまでというのは少なくなって、日の出前から3時ごろまでというのが一般的のようです。私は7時ごろ行きますが、夜明け前に懐中電灯を持ってくる客というのもいるそうです(笑)。まだ、荷を解いていないよね。
hiyocoさん
返信削除骨董屋さんではないので定かではありませんが、ものには相場があり、それを安く買って相場で売るというのが骨董屋さんのだいご味かと思います。
この招き猫の場合、仕入れ値が高かったので儲けなしで売ったものの、いつも私が使うお金にしては「お高い感」があったので、おまけをくれた。
で、おまけの糸巻きもそれはそれで状態がよかったし、東北にしかない珍しいものなので、売ろうと思えば高く売れたけれど、仕入れ値は安かった。だからあげてもいいと思ったんじゃないですかね(笑)。
骨董屋さんも、メキシコのものを「李朝」と信じて、ガラスケースに入れている人なんかもいますよ。品ぞろえがちぐはぐな人、見る目が全然なさそうな人もいるけれど、素敵なものばかり持っている人もいます。いろいろですね。
姐さん所謂うぶだしを狙うのですね、
返信削除最近は行きませんが「筥崎宮」は有名です。
統制陶器などあまり知られていないので安かったですよ。
(でもこれは落とし穴があるそうで、需要が有れば、、、、、)
そんなにデットストックがあるわけが、
笑ってしまうのは古い保育器やアサガオの便器です。
3000円でしたがよいこらしょっとJRではね。
昭ちゃん
返信削除うぶだしを狙ってないです(笑)。でも、一足違いで手に入らなかったりすると悔しいので、できるだけ早くいきます。
私の行っているのは一か所だけ、あと二か所そう遠くないところにあって、規模ももっと大きいのですが、最近は全然行きません。マメにチェックするというのとも違って、知り合いの骨董屋さんたちとお会いするのと、見たこともない生活道具を見たりするのが楽しいです。
何に使うのかわからないものはあまりありませんが、時々珍しいものに出逢って、わくわくしたりします。
伊万里のアサガオは美しいですね。買わないけれど(笑)。
堤人形みたいな顔ですね~
返信削除nanaoさん
返信削除往時は堤もたくさんの窯元があったので、何とも言えませんが、今の芳賀さんや佐藤さんのを見ると、もっと繊細ですよね。
顔で言うなら、むしろ花巻に近くありませんか?でも、花巻はもっと装飾的ですから、ただ黒をなすりつけたような絵付けをするかしら?と疑問が残ります。
詳しく訊きませんでしたが、新潟から出てきたもののようです。となると、新潟、山形当たりの土人形かもしれないと思っています。
もっとも、新潟各地の古作は、どれもハチャメチャなものですが(笑)。