2017年5月30日火曜日

布の整理は難しい

布をさがそうと、いろいろ引き出しを開けてみたのに、出てきませんでした。
「いったい、どこへ仕舞ってしまったのか?」


目指す布は出てきませんでしたが、存在を忘れかけていた、手紡ぎ、手織りの白い布が、あちこちから出てきました。
タイの山岳に住む人たちの織った木綿布です。


手紡ぎ、手織りの布は、糸が太いものや細いものがあり、夏のブラウスに仕立てると、最高に涼しいのです。
小さな、半そでのブラウスに仕立てておけば、旅に持っていくにはTシャツより軽く涼しく、洗いやすくてアイロンも要らない、というわけで何枚も仕立てて着ていましたが、まだ布がこんなに残っていたのです。


これは麻(大麻)で、やはり、山岳民族、たぶんモン人の布です。
日本の反物のような、幅が狭くて長いものからパンツを仕立てたあとが、少だけ残っています。
木綿は伸びやすく、パンツに仕立てると、どうしてもお尻と膝がポッコリ出たまま、戻らなくなります。その点、麻は伸びないで、いつまでもきれいな形を保ってくれる、嬉しい素材です。


絹もあります。
タイでは、絹は蚕を育てるところから、糸を繰って織るまで、一人の人がつくります。高機で織っているので、幅は80から90センチあります。


絹も、麻同様繊維が伸びないので、ぴったりとしたブラウスなどがつくれます。
カンボジアの正装は、上下とも絹の絣で仕立てるものですが、私はブラウスは白い方が好きで、袖が長いのや短いのを、町の仕立て屋さんで仕立ててもらっていました。


さて、ちょうど使い切ればよかったのに、ブラウスを仕立てるからとか、手紡ぎ手織りの布が消えてしまうのが寂しいからと、見つけると買い足していたのが、タンスの中にたまっていたのでした。
また、何かつくった方がいいかもしれません。


大きな、バングラデシュの刺し子の布も、引き出しの中で場所を取っていました。
上着をつくろうと思っていたのに、とうとうつくらなかった布です。


ベッドカバーの大きさですから、テーブルクロスとして使えますが、この化学染料の赤は、ちょっと我が家に合わないかもしれません。
力作なのになぁ。

中国の刺繍布。服にワッペンのようにつけようと思っていたのにとうとう使わなかった

今度雨が降ったら、タンスの中のものを、全部引っ張り出して、せめて、似たものは似たものどうし集めて、整理しなおした方がよさそうです。

そうすれば、探していた布が出てくるかしら?
夏のワンピースをつくりたいのだけれど。







2 件のコメント:

  1. あかずきん2017年5月30日 17:03

    中国の刺繍布も美しいですが^^
    手織の木綿やシルク良いですね~
    まだ30代の頃桜色に憧れて木綿やシルクを染めました
    サクラの蕾が膨らむ頃に落とした枝を貰って何度も漬け込んで?笑
    楽しかったですね~
    布を前に、ああしよう~、こんな風に~、そんな時間が一番楽しかったです
    そう云えば、、、我が家のタンスにはそんな夢の跡がた~くさん眠って居るはずです💦

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  2. あかずきんさん
    「そう、そう」と頷きながら、いい気持ちで読んでいたら、最後が...(笑)。
    布って、気に入っていれば入っているほど鋏が入れられない。そうこうしているうちに新しいのと出逢うと、「ここで逃したら、一生逢えない」とかなんとか、悲壮な覚悟をして買ってため込む、そんなことの繰り返しですよね。
    断捨離はしないけれど、少なくても布たちを「夢の跡」から救ってやらなくては(笑)。私も今度整理します。ただ、着物地と服地、それも新しいものと古いものとか、端布、細かい端布、古着や布団カバーなんかで、まず解かなくてはならないものなどなど、上手に分類してわかりやすく入れなければ、動かしただけでまた出てこなくなってしまいます(笑)。
    お互い、頑張りましょうね。

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