出入り口の扉をつくっています。
母屋に面した北側と、反対側の南側、二か所の扉をつくります。
戸当たりは、あらかじめ柱に溝を彫っておいたところに、材を埋め込んでいます。
枠は、母屋の建具をつくるために、その昔に買った、無節の材を使います。
母屋では、台所、食品庫、脱衣場などにも扉をつけるつもりでしたが、結局カーテンで間に合わせたりしてつけなかったので、材がまだ残っているのです。
木材は、古ぼけて見えても、削ると中はまっさらなのが素晴らしいところです。左が削る前、右が削ったあとです。
さて、枠の中は横張とか縦張りとか、いろいろできますが、できたら古い松の板を活かしたいと思いました。
しかも、スタンプを残したらおもしろいかと思って、周りを磨いてみたのですが、夫が、
「下手物趣味!」
と、めちゃくちゃ悪く言います。
まぁ、こんな幅広(37.5センチ)の国産の松の板があるということだけでも、古いことは十分わかるのですが、私としては、消さないでスタンプを残したい気持ちが、しばらく残りました。
松の板をそのまま嵌めるなら、枠は太くなくては、幅が足りません。
枠は、取っ手をつけるので、幅75ミリもあれば十分なので細くして、残った材は障子をつくるときに使ったりすれば経済的ですが、太いまま使うと、なんとかぎりぎり松の板を活かせるので、そのまま使うことにしました。
さて、枠を加工している間も、松の板のスタンプを残そうかどうか、迷います。
でも最終的には松の板をきれいに削って、板厚を決めてから、枠に嵌める溝を彫りました。
武骨な扉ですが、こんな感じになります。
奥に見えるのは我が家の桜、咲きはじめました。
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