2018年8月13日月曜日

片づけのギフト(二)ひしゃく型の匙

長い間織り機を分解して放り込んでおいたため、組み立てるための部品が見つかりません。どこかにまとめてしまってあるとは思いますが、まだ折り畳み式の自転車の入った袋、本棚、衣装ケースなどいろいろあって、かさばり、重く、あちこちでカマドウマがぴょんぴょんして、全部見るには時間がかかります。
あそこではないか、ここかと、暇を見つけてはごそごそ探していると、いろいろなところから、いろいろなものが出てきます。 


「わぁ、こんな匙が出てきた!」
ものすごく昔からあった匙ですが、手に入れたいきさつなどは全く覚えていません。
お玉の部分は銅板打ち出しで、打ち出した後、外側を轆轤で挽いてあります。


柄はブロンズの鋳物を叩いたものでしょうか、お玉の丸みに沿わせて、リベット止めにしてあります。


そうそう、少しずつ思い出してきました。飾ろうとしても、柄が底まで回り込んでいるので安定が悪く、まっすぐ上を向いたままで置くことができません。そのため、「飾りつけ方」の決定打がなくて、そう大切にしていませんでした。
でも、今頃になって気がついた!
柄の先が太く、平らになっているので、伏せて置けばぴたっと置けたのでした。


もともと、伏せて置くようにつくられたものだったのでしょう。


丁寧につくってあるのに、柄の途中に、鋳込んだ時のバリのような突起があるのも、昔はただの出来損ないだと思っていました。


ところが、何てこと!
この突起に指を添わせると、驚くほど安定して持つことができます。
「わざと、突起をつけているんだ!」
これにも初めて気がつきました。

しかし、何に使う匙なのでしょう?
日本のものだったか、ほかの国のものだったかも、まったく覚えていません。







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