2019年8月23日金曜日

密閉しなくっちゃ

しばらく前に、夫がホームセンターでクーラー(エアコンではなくて冷やすだけ)を買ってきて、作業棟の二階に取りつけました。クーラーは母屋にもないのに、夏に泊まる人に配慮してのことで、工事は結構面倒だったようでした。

泊り客のあった朝、やっと取りつけが完了しました。
ところが、夜になってその部屋にゴキブリが出たので大騒ぎになり、こんなところには泊まれないということで、彼女は母屋の居間に寝ました。
母屋の二階にも泊まれる部屋がありますが、その日は暑い盛りだったので、一階よりちょっと温度が高い二階を避けて、居間に寝てもらったというわけです。

それからしばらくして、また泊り客が来ました。
5人だったので、夫は数日前から仮設ゲストハウスと作業棟の二階の二部屋に、ゴキブリを撲滅する薬を置き、ゴキブリホイホイも仕掛けて、万端整えて迎えました。
ところが、夫がサービスのつもりで作業棟につけておいた照明があだとなり、寝るときになって、蜂が飛んでいると大騒ぎになりました。
「蜂?刺激しなきゃ大丈夫じゃないの?」
「大丈夫じゃないですよ。危険ですよ。大きいのが来ていて、窓の外にもいるし」
作業棟の二階に行ってみると、階段の踊り場でクマバチがぶんぶんしていました。
ドアがあるので部屋の中には入らないだろうし、踊り場の明かりを消せばどこかへ行くかとも思いましたが、お手洗いに行くときは、踊り場に出なくてはなりません。
とても怖くて、そんなところには泊まれないと、二階の二部屋に泊まる予定だった3人は、さっさと布団を持って母屋に移動、その日はちょっと涼しかったので、二階に1人、居間に2人寝ました。
せっかく設置したクーラーは、予冷だけで、この夏はまったく出番なしでした。


虫が来てしまうのは、まだ部屋が閉じられていないからです。
二階のゲストルームにはそれぞれドアをつけ、一階のホールにも扉をつけていますが、仮設階段の下は外とつうつうです。


階段脇の通路にもドアがなくて、外とつうつうです。
さて、どこから手をつけたらいいか。
階段は、階段をつくるだけでなく、コンクリートと木が複雑に入り組んでいる階段脇と、階段の裏を閉じなくてはなりません。
まず、簡単そうな通路のドアからつくることにしました。


上の写真の左側にお手洗いがありますが、ドアはその外につけることにしました。
まず、ドアを取りつけるための枠をつくります。
天井が高すぎるので、全部をドアにしないで、独立した水平枠(梁)をつけて、その上を壁にします。


柱に溝を彫りそこに戸当たりをつけると幅の広いドアができますが、柱を彫るとなると、基礎コンクリートのところの始末が面倒なので、枠を柱の上に足すことにしました。
柱と同じ太さで厚みが3センチの材にはあらかじめ、中心に幅3センチ、深さ1.5センチの溝を彫っておきました。この溝に、枠を設置した後で戸当たりの材を入れます。
片方は基礎のコンクリートの方が出っ張っていたので枠材の方を削り、もう一方(上の写真)はコンクリートが柱や土台より引っ込んでいたので、ぴったりふさぐ厚みの板切れを挟んで、その上から枠材を留めました。
  

木と木とはなんとでもなりますが、相手がコンクリートの場合、ちょっと面倒です。
右奥、写真の真ん中あたりに見える基礎コンクリートの穴も、階段をつくるときにふさがなくてはなりません。
ここに穴が何故開いているか?
水道管が通っています。


貼りつけた枠の材が、上の方でぶつっと切れていますが、この上に水平枠(梁)を乗せて留めます。
普通、このような水平材は柱にホゾ穴を彫って、そこに叩き入れるのですが、ここでは柱に溝を彫らないで枠材を足したので、水平枠は左右の枠の上に置くだけにしました。
落ちてくる心配はありません。


水平枠の上は丈の低い壁になります。
仕上げたあとで壁板を取りつけるための材をビスで留めつけるにはスペースが小さすぎるので、水平枠にあらかじめ溝を彫っておいて、後でそこに壁板を留めるための材を叩きこむことにしました。我ながらグッドアイデアです。
溝を彫らないで、材を打ちつけておくだけでも同じですが、そうすると柱に水平枠を取りつけるとき、さらにスペースが狭くなるし、ビスの頭も外に出ます。
上部の梁には、水平枠を取りつける前に、壁板を打ちつけるための材を取りつけておきます。


置いてみました。
上にこれだけの壁をつくるだけでも、ドアが小さくなるので、ドアをつくるのが楽なだけでなく、使うのも楽になります。


思った通り、水平枠と梁の間はスペースが狭いので、インパクトドライバーが入らず、枠を柱にビス留めするのに、いつもより長いビットを使いました。


そして、枠を固定した後、壁板を打ちつけるための材を入れました。これで、壁板が張れます。


あらかじめ彫っておいた枠の溝には、3×3.5センチの戸当たりの材を叩き込みます。
やっと入る太さにはしていますが、溝の底にはボンドを塗っておきます。


戸当たり完成です。


次は壁板を貼ります。片側を張ってから、断熱材を入れました。
母屋ほど厳密につくってなくて、あちこち隙間もあるし、ドアの板にはさして厚くもない板を使うというのに、ここに断熱材を入れるのは、ただの気休めです。


壁を張り終わりました。
そこいらに転がっていた端材を使ったので、外から見るときれいじゃありません。


梁と直角に置いた二階の根太と天井板戸の隙間は、外側からふさいでいます。梁の上に電線を這わせてあるので、内側からはふさがないつもりです。
階段をつくるとき、左側に見える隙間もふさがなくてはなりません。

ゴキブリは、バッタやカエルと同じように庭を歩いたり飛んだりしています。
私もここへ来るまで、ゴキブリが元々は戸外に暮らしていることを知りませんでした。






2 件のコメント:

  1. 春さんところのゴキブリは森の中に住んでいるので、都会のゴキブリと違って不衛生な印象は少ないですがそれでもやはり見た目は変わらないですからね。嫌われちゃう....。知り合いの家には絶滅危惧種の鎧兜を纏ったようなゴキブリが住んでいます。虫好きの仲間が多いので「亡骸を送ってほしい」などと会話していたり。(私はいらないときっぱり)。ゴキブリはなんであんなに嫌われるのか?私的には艶が嫌いです。といいながらもバルセロナにいた息子が10センチほどのゴキブリがいるというので、実際どれくらいのもんだろう?と。昨年の夏は実寸んで紙製ゴキブリをリアルに作って仏間に貼り付けて遊んでいました。でも、ほんとは苦手です。来年の夏には扉が完成しているでしょうかね。

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  2. hattoさん
    ゴキブリとは、何故かカマキリと同じようには仲良くはなれません(笑)。
    外に住んでいるのは普通のゴキブリとチャバネゴキブリくらいですが、しばらく前に階段下の嵌め殺しのガラスの向こうのドクダミを抜いていたら、色が真っ黒な、角ばった見たこともないゴキブリがいて、「ぎゃぁぁぁ!」と叫んで、何度も叩いてしまいました。
    落ち葉がいい土壌をつくっていると思いつつ、落ち葉を全部取り払った方がいいかと思ったり、手の入りきらない庭は、ゴキブリには落ち着く場所になっていると思います。家があちこち開いているので、雨に当たらず子育てもできるしね(笑)。
    東南アジアのゴキブリは大きかったけれど、10センチはありませんでした。6センチくらいか(笑)。ただ日本のゴキブリと比べるとのろいので、仕留めるのはもっと簡単でした。すぐ殺生してしまう私でした。

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