2020年8月28日金曜日

電池式刈り払い機


お盆休みに九州から来ていた息子と草刈りの話になりました。
刈り払い機は2台持っていますが、故障も多いもの、今も1台は修理に出していて、1台だけでやっています。修理してくれるお店に電話すると、
「ごめんなさい。忙しくて」
ですって。もう、3週間以上になります。どうやら1人で刈り払い機を2台使っているのを知られて、他の人の機械の修理を優先しているようです。

刈り払い機は、2サイクルオイルとガソリンを混ぜて使います。始動のときは紐を引き、スパークプラグで火花を散らして点火させて使います。刈り払い機とはそんなものだと思っていましたが、息子は、そのような石油を使う道具は近い将来に消えゆくもの、今後はすべて電池式になるだろうと言います。
そして彼自身、2時間ほど使える電池式の刈り払い機を買って使っているのだそうです。
「えっ、電池式?始動はどうするの?」
「ボタンを押すだけ」
「えぇぇっ!信じられなぁい!」
近年は、女性用の比較的軽い力で始動する刈り払い機もありますが、我が家の刈り払い機の1台はヘビーデューティー、握力も引っ張る力も弱くなった私が渾身の力を込めても、かからないことがあります。そんなときは夫を呼んで、紐を引っ張ってもらっています。
「電池だと、刈る力が弱くない?」
「電気や電池って、もともと石油なんかより力があるんだよ」
「そうなの?電動のチェーンソー持っていて、楽だけどパワーがなくて」
「電気はもともとパワーが強いんだけど、そのままだと道具そのものが焼け切れたり火災が起こったりするので、力を押さえる装置がついているんだよ。その、焼け切れないようにする装置の開発が、もっともたいへんらしい」
「ふぅぅん」
知りませんでした。
そんな話をしていたら、
「電池式の刈り払い機が欲しい?買ってあげようか?」
「えぇっ、買ってくれるの!」
思いがけない展開になりました。


というわけで、息子がまだいるうちに、電池式の刈り払い機が届きました。
私は家の近くでしか刈り払い機を使わないので、電池は1時間くらい持つものを2つ用意してくれました。
もっと長く使える電池は、山の中などで使うには便利ですが高いらしい、もちろん、私は1時間も使えれば十分です。


刈り払い機は、刃先とお尻の重さのバランスが採れるところにハンドルがついていますが、この刈り払い機は、軽いお尻に比較的重いバッテリーを装着して、初めてバランスが取れます。


そこで、バッテリーを装着した状態で、肩から吊り下げるバンドの長さや位置を調節します。


防護の泥除けは、刃の近くに、固定します。


これまでの刈り払い機の泥除けはもっと上部に装着しますが、締めつけているだけなので、泥で押されてねじれがちです。ところがこれは、どんなに力がかかっても、ねじれない仕組みになっています。

使ってみたら、楽、楽、超楽でした。まるでおもちゃのような手ごたえです。
馬力は三段階で選べますが、最強のパワーでも、強くはありません。ちょっとじれったい気がします。また、地面すれすれで草を刈りたい、時にはオヒシバやクズなど、刃で土を掘っても根から切ってしまいたいのに、泥除けのせいで、刃は地面に届きません。少し浮くようにつくられているのです。
刃を傾けるようにして使っても、草は5センチ以上残る感じです。メヒシバのように地を這って広がっている草に対しては、刈り残しが多く、気持ちよさが味わえません。もしすっきりしたいなら、泥除けを外してしまわなくてはならないようです。
泥除けがなければ、泥は飛んできますが、時には小石も飛んできますが、慣れればそう危なくはありません。

ガソリンとオイルの混合液を入れて使う刈り払い機は、タンクを上にして収納していることもあって、タンクを空にしなくてはなりません。もちろん、タンクに混合液を少し入れれば短い時間に空になりますが、八分目ほど入れると、1時間以上草を刈り続けなくてはならなくなります。
それが電池式の刈り払い機なら、好きな時、好きなだけ使えばいいのです。それに、故障も少ないかもしれません。故障の主な原因は、オイルに水が混じって部品がだめになったとか、スパークプラグがだめになって始動しないなどですから。

さて、本腰を入れて草を刈ろうかというとき、じつは今でもヘビーデューティーの刈り払い機に手が伸びてしまいます。
なぜ?
うぃんうぃんと一定のリズムで静かに草を刈るより、がっがっがぁと強い力で草を刈る方が、達成感があるのです。
そのうち、マニュアル車よりオートマ車に慣れてしまったように、電池式の刈り払い機に慣れると思いますが。







6 件のコメント:

  1. おはようございます。
    形状を見ると先端側にモーターがついてるようですね。後ろ側に原動機をつけるのに比べてシャフトが入ってない分、同じパワーでも軽量化が可能でしょうね。
    音はエンジン式に比べてどうなんでしょうか?
    朝早く、まだ寝ている時に近所で刈り払い機の音が響くと、勘弁してくれよと思う事があります。

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  2. かねぽんさん
    全体にすごく軽いです。とくにバッテリーを外したら、軽すぎて頼りなく思うくらい。
    エンジン音も大きくないです。
    私も早朝は、刈り払い機を使うのを遠慮することもありますが、他人が使う刈り払い機やチェーンソーの音を聞くのは、まったく苦になりません。「誰かな?」とか、「どこかな?」とか、「きれいになって結構結構」と思ったりして。
    しかし、ちょっと離れた峠への道を昼間でもバイクの音をさせるやつらがいると、「やめてくれ!」と思います(笑)。
    我が家の前の道は行き止まりなので、ツーリングの連中が来ることはありませんが。

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  3. 7〜8年使っていた(もっとかな?)刈り払い機の横ブレが激しくなって危ないので、この夏新しいのを書いました。
    ガラジ の草刈作業でも充電式を使っている人がいて、それも選択肢の中に入れてはみたんですが、我が家は藪や篠竹なんかも
    バリバリ刈らなくちゃならないのでちょっと非力かなー?と今まで通りガソリンエンジンの刈り払い機にしてしまいました。
    一番排気量も少ないタイプなので軽いし、エンジンをかけるのも苦はないですが、歳のせいでだんだんと機械類は楽なのがいいなーと
    思ってしまいます。
    買ったあとなのに、春さんの投稿でちょっと心が揺れてしまいました(笑)。

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  4. ヘビーデューティーという言葉は初耳だったので、刈り払い機の種類かしら?と思ってしまいました(笑)。酷使しているんですね!

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  5. kuskusさん
    電池式は切れ味が悪いわけじゃないけれど、仕事量として、まだ少ない感じがします。
    デンマークに行ったとき、芝生を長く残して刈っているのを見て、感心したことがありました。芝生の間に可憐な花々が咲いていて、とてもいい感じでした。で、電池式で刈るとそんな感じに刈れますが、ここは日本、すぐメヒシバなどが台頭し、刈ったところと刈ってないところの区別もつかなくなるので、もっとこてこてに刈りたくなります。しかし、かねぽんさんのいうように先端にモーターがついているなら、カバーを取るのもはばかれますね。
    kuskusさんは買わなくて正解だったと思います。しかもエンジンをかけるのに力が要らないタイプでしょう?
    10年後に刈り払い機を買い替えるときは、バッテリー式のものの性能も上がっているかと思います。つまり、パワーをあげても焼け切れない装置が進化しているんじゃないかな。
    うちのも、1台は比較的軽いし紐が楽に引っぱれますが、もう1台の方は重いし渾身の力で引かなくてはならず、毎回「かかってくれよ}と祈る気持ち(笑)、それでも、それを使うと「やったー感」はあります(笑)。
    息子は、チェーンソーも電池式を買ったそうですが、どうなんでしょうね。我が家の電気式のチェーンソーは楽ですがパワーが足りず、時間がかかります。それでも私は紐を引っ張るチェーンソーは使えないので(引っ張るパワーが足りなくて)小枝を切ったりするには使っています。
    でも、電気式のドライバーは昔より強くなりましたね。昔は電気式は力がなくてインパクト(こちらは電気と電池の違いですが)には遠く及びませんでしたが、今は太くて長いネジなど力が要るときは電気ドライバーを使います。

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  6. hiyocoさん
    使い方を間違ったかもしれないけれど、ヘビーデューティーは酷使しても耐える、つまり力の強いやつという意味です。
    20年ほど前は、メーカーによってずいぶん性能が違いました。そして同じメーカーの刈り払い機の中でも、パワーの強いのと、女性も楽々扱えるけれどそんなにパワーがないのとか、いろいろありました。値段もまちまちです。
    この前、修理してもらうとき、店頭に積み重ねてあった修理に出されている刈り払い機を見たのですが、知らないメーカーのものが増えていて、驚きました。
    もう10年も買い替えてないので、今どうなっているのかわかりませんが、10年前は国産ではゼノアが最高で、JAで売っていることもあって、普及していました。うちのも、1台はゼノアの紐が軽く引けるやつです。女性用に開発されたものですが、竹藪など切るときも問題ありません。ゼノアにもいろいろあって、もちろんつける刃にもよりますが、楽々小枝を切ることができるのもあります。林道の草刈りなどに役立ちます。もう1台はスチールというドイツ製のもので、こちらはヘビーデューティー、荒仕事をする、もともとは夫のために買ったものです。今では夫は草刈りを全然しませんが(笑)。
    この本体と、刃の組み合わせによって力が出たり出なかったりですが、刃はすぐ切れなくなります。買ったことはありませんが3000円以上する刃も1000円以下で買える刃もあり、3000円のを買うより500円のを6枚使う方がいいと私は思っていますが、間違っているかもしれません。
    この刃は、チップソーというものですが、以前友人からチップソーでない、ただのぎざぎざの昔の刃を貰って使ってみたら、全然切れませんでした(笑)。刃も日進月歩です。

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