先日の骨董市で、おもちゃ骨董のさわださんが、顔を見るなり、毛むくじゃらの猫の置きものを出して見せてくれました。茶と白が混じっていて、本当の猫の毛でつくったんではないだろうけれど生々しい、小さいけれどシュールな猫でした。
「いま、生きているみたいなのが、流行っているんだ」
「・・・・・」
どこで流行っているのか知らないけれど、家に置きたくありません。
「じゃぁ、これどう?」
と、次は大きな猫のぬいぐるみを見せます。
「わぁ、埃が積もりそう!」
私は、ぬいぐるみは埃が怖くて、ほとんど持っていないので、お断りしましたが、さわださんはめげません。
「もう一つ、小さい猫があるんだけど」
と箱を取りあげ、中をゴソゴソ探して見せてくれたのは、小指の先ほどの小さな招き猫でした。招き猫は悪くありません。でも、座布団も猫も木の台に接着されているだけでなく、横に小さな行灯も接着されていて、その行灯が傾いでいるので、それが気になってしまいました。
「100円でいいよ!」
といわれてもなぁ。
その行灯猫が入っていた箱をのぞくと、たくさんの竹細工の人形が入っていました。どれも今では絶対につくれないような、凝った細工で、絵つけもきれいなものでした。
中に、何とも素敵な竹の象がいました。
鼻の先から尻尾の先まで3.5センチしかない、小さな象です。
鼻の先から尻尾の先まで3.5センチしかない、小さな象です。
逆さにしてみると、もとの竹がどうなっていたかよくわかります。
象の背中の部分は節を利用して、丸く磨き込んでいます。胴体と頭は元々くっついていたのか、あるいは別のものを接着したのかわかりませんが、節のところから伸びている枝を、象の鼻らしく曲げています。名もない職人さんに脱帽です。
以下、我が家に生息する象たちと、小さな象とのツーショットです。
象の背中の部分は節を利用して、丸く磨き込んでいます。胴体と頭は元々くっついていたのか、あるいは別のものを接着したのかわかりませんが、節のところから伸びている枝を、象の鼻らしく曲げています。名もない職人さんに脱帽です。
以下、我が家に生息する象たちと、小さな象とのツーショットです。
アフリカ象に乗ったことはないけれど、アジア象は背中から見ると頭が三角で、毛がぺんぺんと生えていて、いかにもユーモラスです。山道を歩くときは、シャキシャキとは歩かず、周りの木の葉などを鼻でもぎ取り、むしゃむしゃ食べながら歩きます。
最近アフリカで、水場に毒が発生してたくさんの象が死ぬという事件がありました。原因は不明ですが、温度が上昇して細菌が蔓延ったのではないかと言われています。
野生動物にとっては生きにくい時代が続いています。
竹からこの形を作り出そうという発想力が見事ですね。「節から突きでた枝が象の鼻に使えそう」から出発したのかな~?
返信削除hiyocoさん
返信削除発想もすごいし、技術もすごいです。目は0.5㎜くらいの竹を差し込んでいますが、ちょっと描いて簡単に仕上げるという気持ちでなく、隅々にまで神経が行き届いていたんですね。
どこの国の人も昔は器用、時間をお金で考えなかったからでしょうけれど、そう思いながらつくってもできるものではない、すぐ投げ出しそうです。やってみないけど(笑)。