2020年11月22日日曜日

いまさらですが



水差し(酒入れ)などをまとめて置いてある棚の掃除をしていた日、カンボジアの北部、ラオスとの国境近くラッタナキリ県に住む人たちの水入れの瓢箪も埃を拭き取りながら、いまさらながら、
「あれっ?」
と思いました。



「この模様はどうやってつけたのだろう?」
瓢箪に模様を描くときは、メキシコの瓢箪細工のように、下地を塗って色がつきやすくしたうえで絵を描いているものや、



ペルーのように、彩色をした後、毛彫りをしたり焼きごてを使ったりして、模様を浮き上がらせたものや、


アフリカのように線描きしたところに色を刷り込ませているものなど、絵つけの手順が見えるものがほとんどです。



ところが、これはどうやって色をつけたのか、ちょっと不思議です。
微かに下書きの線のようなものが見えるので、浅いけれどナイフのようなもので傷つけているようにも見えます。



こんな鋭角な模様は筆では描けません。というか、筆なら筆に適した模様を選ぶでしょう。
型紙を使った?


いやいや、こんな形のものに型紙を使う努力をするはずがないし、型にする紙など出回っていない地域です。

21世紀に入って、この辺りはすっかり変わっているはずです。きっと、水を入れ続けないとかびて使いものにならなくなる瓢箪は捨てて、ビニールボトルの空きビンを使っているのではないでしょうか。
こんな絵つけも、もう誰も覚えていないかもしれません。








 

4 件のコメント:

  1. なんか、ぱっと見「消しゴムハンコ」みたいなものを思い出しましたが…(^^;)。
    ペタペタとスタンプ…しかしその割には連続しているようでいて大きさや形が微妙に違うし…。
    確かに型紙を球面に貼るのはちょっと難しすぎるし、どうやったのでしょうね。

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  2. karatさん
    消しゴムハンコだったら、ツルツルの表面に乗りにくいでしょうね。
    たった今思いついたのだけれど、瓢箪がまだ青い(緑)のうちに、模様のところだけ表皮を剥がすのはどうかしら?すると、色が変わるかもしれません。とすれば、着色なしで模様が描けます。
    訊いてくればよかったですね。なんでも根掘り葉掘り聞きたいと思っても、その場の雰囲気とかで、なかなか訊けませんよね(笑)。

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  3. なるほど、名案ですね!瓢箪育てたくなりました(^^;)。

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  4. karatさん
    青いとき、半透明のセロファンみたいな皮がついていたような気がしました。育てて見てください。乾燥させて種を出すのは、楽しいです(^^♪
    私は今日、食用菊を買ってきて食べて、「バッカみたい来年は育てるぞ!」と決心したところです(笑)。

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