我が家の郷土玩具たちはみんな、飾られています。箱に入れてしまわれたりしていません。
しかも、何度も引っ越しをしたし、海外にまで旅をした人形たちもいるし、中には傷んで、壊れてなくなってしまったものもあります。
とくに紙でできているものは傷みやすい。たくさんあった凧は、今一つも残っていません。張り子や、紙でできた人形も、壊れやすいものです。
牛若丸、弁慶、風車。これらはみんなあったけれど、みんななくなりました。
亀戸天神で売られている船戸張り子は、藤娘は残っていますが、傘のお化けは残っていません。江戸おもちゃの「ずぼんぼ」や「とんだりはねたり」もいくつかありましたが、もうありません。
松江の姉さまや、鳥取の流しびなは、二代目だったり三代目だったりします。
栃木のきぶなに至っては、四代目くらいです。
さて、学生時代に東北を旅したとき、小さめの赤ベコを手に入れましたが、首を吊るすところが壊れたのか、湿気でペコペコになってしまったのか、ここに来て、荷物を解いたときにはなくなっていました。
赤ベコは骨董市でもよく見かけるのですが、欲しい気持ちになったことはありませんでした。それが先日おもちゃ骨董のさわださんが、店先に4頭ほど並べていて、その中の一番小さい赤ベコが、昔持っていた赤ベコと雰囲気が似ている気がして、いただいてきました。
一口に赤ベコといっても、形も違えば表情も違います。
店頭に並んでいた4匹の赤ベコも、角ばっているのや荷物を運んでいる赤ベコなどいて、鼻も目も、それぞれ違っていました。
なんか、久しぶりに懐かしい赤ベコと出逢えて、嬉しくなってしまいました。
土の赤ベコにお仲間ができました。
土の赤ベコをいただいた当時は、原発事故からまだ間もないころ、郡山にある三代続いたお店を閉めて、別の土地で暮らしていくことも考えていらっしゃったご一家でしたが、今は元の地で元気に暮らしていらっしゃいます。
そうそう、今年は丑年でした。もう、すっかり忘れていました。
この春から自転車通学になった息子の自転車の鍵に、取り合えず机の上にあった赤べこキーホルダーを付けたら、自転車通学初日にもう頭がなくなってしまいました。振動激し過ぎました(苦笑)。
返信削除hiyocoさん
返信削除あれぇ、残念でしたね。
そう言えば、夫はすぐ鍵を失くすのですが、この前何年振りかで出てきた鍵に、鈴がついたキーホルダーをつけるよう渡しました。一つは虎、もう一つは何だったかと見たら赤ベコでした。鈴にばかり気を取られて、赤ベコの存在感が薄くなっていたようでした(笑)。どちらも首を振っています。
虎と赤ベコは、私が買ったものではなくて、いつからかあったものですが、歩くと鈴がうるさく鳴るので、重宝しています(^^♪
現物がありその説明をされる一番大事な事ですよね、
返信削除最近語り部と称す方のとんでもない戦時話を数点。
間違いや錯覚はだれでも有りますが解った時点で直すことこれは自然史の先生が
私にいつも、揚げ足を取るなど少しも有りませんがひどかったです。
昭ちゃん
返信削除昔話はあまりしないことですね(笑)。
親子で一つの経験をしても記憶はまったく違っていることがあります。それを言い立ててもどうにもなりませんし。
ただ、日本の江戸から明治への着地の(一応の)成功、いままで内側からの視点しかありませんでしたが、上海に渡った漂流民たちが、アメリカやイギリスに利用されようとしながら、アヘン戦争など見てそれに乗らないようにした努力が、イギリスに残された文章などで発掘されているのは、面白いことだと思います。