「この鍋、漏ってるよ」
と夫。
煮物をしているとき、ガス台に何度か水がこぼれていて、
「おかしいなぁ?」
と、前にも調べたことがあったのです。
でも、その時は、1枚板を立ち上げた構造、水が漏れるなんてないよなと思い、そのままにしていました。
「ほら」
と、夫が鍋に水を入れて調理台に置くと、確かにぽたぽたと水が出てきます。
「これだ!」
持ち手を留めたところに小さな穴ができて、そこから漏っているのです。すっきりした持ち手が気に入っているのですが、外からくっつけただけでなく、中まで通して留めていたのに、今まで気づきませんでした。
「もうダメかしらね」
「あぁ、ダメだよ」
35年も使っているのだから仕方ない、同じものを買い替えるかとネットで見ると、もうどこにも売っていません。しかも、EVA-TRIOはEVA-SOLOという会社に吸収されたみたいで、EVA-SOLOはしばらくはEVA-TRIOのお鍋もつくっていたけれど、それもやめてしまったようです。
3年前には蓋が壊れて、新しいものを買っています。3年前にはまだ手に入ったのに、もう手に入らなくなったのです。
途方にくれましたが、考えてみれば、誰かに外からか中からか、穴のところにちょっとステンレスを盛ってもらえばいいのです。いまどき、お鍋の修理屋さんはいません。でも、作家さんがいます。確か、お隣のくみさんのお友だちにステンレス作家さんがいると聞いていました。
いつか、なんとか頼み込むことにします。
蓋の持ち手が壊れても、お鍋に穴が開いても、相変わらず私はEVA-TRIO一筋です。
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