2022年5月8日日曜日

子犬がいたころ

夫が、他人さまのミニチュアダックスフンドの子犬の写真をお借りして、Facebookを書いていました。内容は、犬はあらゆる意味で人間と同じ「主権」を持ち、喜びも悲しみも人間以上によく知っている、といったものでした。
「うちの子犬の写真があったのに」
「いいんだよ」
確かに「写真はMさんからお借りした」と書いてあるし、これから文をなおすとなると一仕事のようで、そのままになってしまいました。


これは、2004年の2月、うなぎの産んだ犬たちです。6匹の内、5匹が息子のもとに旅立つ日が迫って、記念に撮った写真です。


うなぎは、出産直後は初めての子育てに戸惑っていましたが、このころになると、すっかり落ち着いて、肝っ玉母さんの風格を見せていました。


そろそろ授乳もうっとうしいと感じはじめていたのか、授乳が終わると、やれやれという顔をしていました。


これが家に残った小春でした。
小春は生後1か月半くらいから、私たちがホームセンターに行くために頻繁に軽トラックで遠出しましたが、最初の時の帰り道、
「うぅうぅ」
とうったえるので車を停めて道端に置くと、ちゃんとおしっこをしたので感動したことがありました。今ではネットショップがあるし、何かを購入することも少なくなって、遠くのホームセンターに行くことはほとんどなくなりましたが、たまに遠出して小春が初めておしっこをした木の横を通るときはいつも、
「小春の木は大きくなったねぇ」
などと言いながら、懐かしく見てしまいます。道端に植えてある、木姿の美しいキンモクセイです。


子犬たちが生まれるまで、うなぎを母だと思って独り占めしていたトラが、子犬たちの授乳の邪魔をしたりしないか心配していましたが、トラはあっさり子犬たちを受け入れて、よいお姉さんになっていました。


そのころ、母屋はまだ、捨コンと呼ばれる水平基礎をやっと打ったころでした。


私たちはといえば、近くに借りた木賃アパートから通いながら敷地の一角に約1か月半かけて建てた、仮設のビニールハウスに住んでいました。
母屋に移り住むのは、それから5年後です。左側のビニールハウスは作業場や材木や道具の収納場にしていました。このビニールハウスに犬や猫と一緒に6年も住むなんて、そのときは、夢にも考えていませんでした。




 

2 件のコメント:

  1. みんな賢そうな表情ですね~。かわいいというより凛々しい!

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  2. hiyocoさん
    写真を見て思い出すのは子犬たちの温度です。みんなあったかいのよね。ぽにゃぽにゃでぬくぬく、子犬の匂いはするし、超気持ちよかったです。
    みんな、腕から飛び出そうとしたりしないで、落ち着いてじょうずに収まっていて、おっとりしていました。もっと小さい時、みんなで父のお葬式に行ったときもいい子だったし(笑)。

    誰かが飼いきれなくなって、近くの暮らしの実験室にもらわれてきた雄犬のトマトは、絶対にこの中の1匹だったと確信しています。彼は私のことを覚えてなかったけれど(笑)。

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