2年に一度、年の瀬には新しくしたいお地蔵さまの前垂れですが、昨年の暮れには何だか全く余裕がありませんでした。
それでも、赤い布がなかったので、ブロードの布を4メートル買ったのですが、届いてみると、1メートルずつに切ってあるもので、別包装されていました。
「これじゃぁ、裁断したら布に無駄が出る。面倒だなぁ」
布を見たらますます手をつける気持ちがなくなり、そのまま放置しているうち、夏になってしまいました。
昨日、デスクの上を片づけていたら、赤い布がしまいもせず、紙類の下になっていました。今目についたということは、お盆だからつくれってこと?
やってみるか?
前につくったはずの型紙を探したけれど見つかりません。ままよと型紙もつくらず適当に裁ったら、案外うまくいって、もっと要るかと思っていたのに、110幅で100センチ長さの布から、必要なものが全部取れ、残りは捨てても惜しくない、ほんの端布だけでした。
まだ3メートルも残っているということは、2年に一度取り換えるとして、合計で8年分の材料が揃っているということになります。だとすると、いっそ暇を見て全部つくっておけば、2年毎に、どうつくったか思い出せないためにおっくうになることは避けられる、よいかもしれません。
裁断した布を、雑に縫うこと、約2時間。
いつものことだけど、取り掛かると、懸案事項にして先送りしていたのが嘘のように、あっさりできてしまいました。
さて、地蔵堂に行ってみると、お地蔵さまたちの前垂れはずいぶん色褪せていました。
地蔵堂には箒が4本も置いてあって、いつも掃除が行き届いています。手押し車を押してお参りしている年配の人を、見たこともありました。でも、前垂れを新しくつくる人は私以外はいないようです。
誰も来ないうちに急いで取り替えました。
しまった、左から二番目の前垂れは、紐が短すぎて、真横に回すと後ろで結べません。また、右のお地蔵さまの頭巾は前回交換したとき小さすぎたので、思い切って大きくしたつもりでしたが、まだちょっと小さかったようです。
それでも、新しい衣装は気持ちのいいものです。
お盆に間に合ってよかった、よかった。
家造りは勿論のこと、布でも様々なものを作り出す春さんの頭脳と手と技術、凄いです。いつもただ感嘆するだけで、少しも真似できない自分が残念ですが。
返信削除reiさん
返信削除見ないからそう言えるんですよ。私ミシンが苦手で、ちっともうまくできません。糸もつっているんだけど、そのまま許してもらっています。手縫いの方がまだ得意です。時間がかかるのでやらないけど(笑)。
きれいな鍋つかみとかエプロンとかささっとできるといいんですけどね。骨董市で寝間着にしようと買った浴衣も、裁って縫いさしで、そのままになっています。あ~あ。
お地蔵さまがとても喜んでおられるでしょうね。
返信削除お掃除されている方も、きっと喜ばれて・・・って、そういう地域の人々の気持ちの積み重ねっていいですね。
東京の土地のことで、先々代から揉めている地境を確定させようとしていますが、なんか、もういいじゃんって感じの話を延々としてたりして、「謝ったら負け、引いたら負け」みたいなの、しかもその連鎖ってやだなぁって思います。
話がそれました。
後ろに盾みたいのがあるお地蔵さまと、そうじゃないお地蔵さまには、何か違いがあるのでしょうか。
afさん
返信削除左から二番目の石像は、お地蔵さまではなくて抱児観音であることは確かですが、そのお隣は光背のあるお地蔵さま(そんなのあるかな?)かどうか、見る暇もなく取り替えてしまいました。
何の関係もない遠く離れた集落なので、誰にも見つからないようにと、いつもささっと取り替えてしまいます(笑)。