2022年10月10日月曜日

梅鉢?

Mさんちに、泊りがけで遊びに行ってきました。
コーヒーにもお茶にも大ぶりの蕎麦ちょこがふんだんに使われていて、取り皿はなます皿、ご飯茶碗も古いもので、目も心も楽しみました。なおさんの母上から譲られたものだそうでした。
ところで、戸棚のあちこちに、古いけれどそんなに古くない大きな鉢が置いてあって、いくおさんによると、「梅鉢」というもの、解体する家や骨董屋などで見かけたら買わずにはいられないものだそうです。
湯飲みなどを愛でていたら、いくおさんが大きな「梅鉢」を6つか7つ出してきて、食卓に並べて、好きなのを持っていけと言われました。
写真がないのが残念ですが、2つを除いて、どれも呉須で梅の絵が内側も外側もびっしりと描かれていて、1つだけ菊の絵、もう1つは葉っぱが描かれていました。


梅鉢って聞いたことがないなと思いながら、葉っぱ模様の鉢を選んだら、
「えっ、それにするの?」
と、ちょっとがっかりされてしまいました。だって、梅模様の大きいのは直径35センチくらい、ただでさえ置く場所ばないので、いただいても困ってしまいます。そして一番小さい梅模様の鉢は、焼くとき高温過ぎたのか(?)、全体がぼやけているものでした。
葉っぱの鉢は、直径が20センチほどでした。

家に帰ってから「梅鉢」で検索してみたけれど、全然見つかりません。
いくおさんは福井県大野で育っています。M家には梅が描かれた鉢が少なくとも10個以上あったので、福井のあたりで普及していたものでしょうか?


磁器ですから、近場の瀬戸で焼かれたものではなく、九州から運ばれたものだろうと思います。船で運べばどうってことありません。
こんなことなら、いったい何に使うものかよく訊いてくればよかった。煮物を盛ったのか、あるいはアルマイトやステンレスのボウルがない時代に、ボウルとして使っていたのか、さっぱりわかりません。


ちなみに、祖母は縁の薄いこの鉢を、いつもボウル替わりに使っていました。


葉っぱの鉢は、薄い呉須でさっと水玉などの模様を描いておいて、その上に濃い呉須で地を塗りつぶしながら模様を出しています。
肉じゃがなど似合そうです。




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