2022年11月9日水曜日

古い写真


夫の実家に久しぶりに住みはじめた姪が、時々、片づけをしていて見つけるのか、古い写真をFacebookにUPしています。
先日こんな写真がUPされていました。右端に座っている男の子が夫だというのです。見ると、夫の後に立っているのは夫の母です。そして、夫の隣に座っている男の子は、なんとなく夫の兄に見えました。
「ねぇ、隣に座っているのは誰?」
「そんなことは、知るか」
「入学式の写真なら、隣の子が誰かぐらい覚えているでしょう?」
「覚えているわけがないよ、そんなこと」

さて、数日後、
「隣は兄貴だったって。兄貴の入学式におれがついていったらしい」
なんだ、やっぱりでした。姪が教えてくれたらしいのです。
道理で、夫の持っているアルバムにはこの写真がなかったのです。夫たち3兄弟は、それぞれのアルバムをつくってもらっていましたが、夫の兄だけがこの写真を持っていたのです。夫だけが幼く見えたことも、一人だけ3歳ですから、これで納得でした。
それにしても、同級生は忘れてしまうとして、写真を見ても(もしかしたらよく見てない!)兄だとわからない夫は、いったいどうなっているのでしょう!
「気にしてねえよ」

Facebookのおかげで、ほかにも見たことのない写真を目にすることがあります。


夫の友人がUPしたこの写真はすごくないですか?
芸術祭の模擬店でのんきなバーテンをやっているのは、1年生(浪人しているので年は食っている)の夫ですが、奥に見えるお客さんは、建築家の吉田五十八さん、吉村順三さん、岡田捷五郎さんです。捷五郎さんはあの岡田信一郎さんの弟さん、そうそうたるメンバーです。なんだか、歴史的な写真です。

さて、この秋に、夫ののんきな時代は終わったようです。


次の年の初夏、銀座二丁目での安保闘争のデモ。前列右の方、一人だけ後ろ向きになっているのが夫です。
教室に通わず、自治会室に通う毎日だったようです。




 

6 件のコメント:

  1. お兄ちゃんの入学式についてきた弟も最前列に座らせてくれたなんて、おおらかな時代を感じます。

    芸術祭の写真、すごーいです。建築界のレジェンド達、何を話しているのでしょう。バーテンダーの先生は嬉しそうな笑顔ですが、撮影しているのはどなたでしょうか。

    デモの新聞写真も臨場感が伝わって来ます。

    どれもお宝写真。

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  2. reiさん
    ほんと、入学式で一緒に撮影してくれるって、考えてみるとおおらかですね(^^♪

    先生方お三方は、とってもリラックスして楽しそうです。きっちりした服装が時代を感じさせますね。最近はがばッとしたカジュアルな服ばかりで、こんなかっちりした服、見ただけで肩が凝りそう、堕落しました(笑)。

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  3. 旦那さん、めっちゃ楽しそう!
    お名前は存じ上げなくても、設計された建物は有名なものばかりでびっくりです。
    ほっこりな瞬間だけど、実はすごい写真ですね!

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  4. hiyocoさん
    ほんと、旦那さんは楽しそうですね(^^♪
    大学受験一年目は、家に大工さんが入っていて、その仕事を熱心に見ていたら、お兄さんから「あれっ、今日は受験じゃなかったの?」と言われて、慌てて駆けつけたけど間に合わなかったとか、いろいろな逸話を持って、やっと入学できた学校でしたから、このころはバラ色だったのでしょうか?(笑)
    先生方は、有名な方々です。うちの近所で、お金持ちの家があって、どうやって細部を収めているのかと見ていたら、家の方が出てきて、「自力建設しているので見させてもらっている」と言ったら、「これは吉田五十八先生のお弟子さんに設計してもらった家なんですよ」と「あんたらとは次元が違うんですよ、次元が。しっし」というような対応をされたことがありました(笑)。
    数寄屋の吉田五十八さんも、吉村順三さんも、自称お弟子さんを名乗っている方々もたくさんいるほどです。

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  5. バーテンダーの写真は2度ビックリですよね。
    1度めはバーテンダーがまさか駿介先生とは!2度目はそこのお客様の顔ぶれ!

    そして、小学校の写真は当時はお母さんが参列することが多く、その服装が着物と黒紋付と、時代を反映していますね。おひとりだけが洋服。祖母のタンスに黒紋付が残っています。どうしたものか・・・

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  6. afさん
    何でもない写真が、年月を経ると撮影時には気がつかなかったサインをいろいろ送ってくれるので、古い写真は面白いですね。

    入学式の写真、私の見るところ、洋服の女性は先生じゃないですか?坊主頭の学生服の男性も気になります。代用教員(死語!)だったのでしょうか?
    夫の母は後年、普段着には洋服を着ていましたが、仕事着は着物でした。着物は素早く着るのですが、それでも普段は洋服、洋服の方がやっぱり楽だったということなのでしょう。

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