2023年4月6日木曜日

初・城里町

展望台から見た、Sさんの炭焼き小屋や出小屋など

茨城県城里町の、夫のFB友だちのSさんの家に遊びに行ってきました。
Sさんは、退職前から有機農業もやっていらっしゃる方で、炭焼きの伝統を残したいと、20年ほど前に山中の土地を買い、炭焼き窯を手づくりされて、炭を焼いていらっしゃいます。


これが炭焼き小屋です。


昭ちゃんのお連れ合いのご両親がやっていたような、昔の、ある場所でしばらく炭を焼いたら場所を移動して新たに窯をつくるのではなく、永続的な窯を築かれています。


しかし、原理は同じようでした。
この窯のドーム部分をつくるには、過去に炭焼きした土でなくてはならないということで、このあたりの古い窯跡を探して、そこから土を貰ってこられたそうです。
また、窯の周りにはSさんの工夫で大谷石を立てているので、窯が崩れたりするのを防いでいるそうです。
残念ながら焼きあがった炭の写真を撮り忘れましたが、硬い、とても美しい炭でした。ちなみに、炭を焼くときは、できるだけ空気の供給を少なくしたままで、約1週間焼き続けて水分を抜くそうです。


山のふもとには、そのSさんのお師匠さんとも言うべき方のご子孫の炭焼き窯がありましたが、このあたり、今ではほかに炭を焼いている方はいらっしゃらないそうです。


クヌギ、コナラより堅いカシが一番いい炭になるとか、これが炭の材料のカシです。竹炭にする竹も見えます。


炭焼き小屋の回りにはたくさんの割った薪が積み上げられていましたが、それらクヌギやコナラは炭にするのではなく、お風呂の焚きつけにされるそうです。


ご自宅は、炭を焼く場所から12キロほど離れたところにあり、100歳になられる母上がいらっしゃるので、出小屋に泊まることはあまりないそうですが、出小屋は小屋というより素敵なおうちでした。そして、出小屋の前には、舞台のような素敵なテラスがつくられていて、遠くを一望することができます。


テラスからの展望は、花曇りでしたが遠くに筑波山も見えました。


東海村の火力発電所の煙突も、かすかに見えました。
冬には太平洋から上る日の出も見えるそうです。


お昼には、羽釜で炊いた筍ご飯をご馳走になりました。
この窯で炊くと意外と燃料がいらない。薪ではなく、焚きつけのような細い枝だけでご飯が炊けてびっくりでした。
昼食でいただいた野菜類は全部自家製、とてもおいしくいただきました。
ごちそうさまでした。





2 件のコメント:

  1. 城里町って、いいところですよね~。
    常陸大宮も、大好きです。

    八郷に転居したら、そちら方面が近くなるのも楽しみに思っています。

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  2. afさん
    城里はなかなかいいところでした。常陸大宮はとてもいいところですが、八郷よりずっと寒かったです。
    もっとも城里も八郷よりは寒くて、あちこちの桜が満開で楽しめましたが、Sさんの炭焼き小屋がある場所は標高200mだったか、筑波山の中腹と同じように逆転現象が起こっていて、ミカンやレモンが栽培できるし、霜も降りない、暖かい、住みやすいところでした。
    茨城は自給的な生活ができるので観光客にお金を落としてもらわなくても楽しく生活できます。そのため、よそ者に訊くアンケートで魅力度最低と言われていますが、じつは最高!この状況がずっと続いて欲しいです(^^♪

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