一昨日はインド人のミロンさんが来ました。
夫のFacebook友達ではありますが、初めて会う人、そして家に泊まっていく人。どう対応したものかと思いましたが、とりあえず何でも食べられるかどうか、事前に訊いてもらっていました。すると、なんでも食べられるとのこと、これですっかり気が楽になりました。
もっとも、白いご飯に砂糖と牛乳をかけたものしか食べられない(菜食主義者が、ある期間もっと制限したものしか食べないことがある)、と言われてもそれはそれで楽だったとは思いますが。
ミロンさんはベンガル地方出身の建築家ですが、プージャー(インドのお祭り)に関心を持っていたり、映画好きだったり、インドと日本両国に関係する人物の岡倉天心やチャンドラ・ボースなどに詳しかったりと、思いがけずウマが合いました。映画ではサタジット・レイが好きだとか、「大地の歌」三部作やサタジット・レイの弟子のミーラー・ナイールの「サラーム・ボンベイ」など、共通して好きな映画があり、話が弾みました。
私が観てなくて勧められたのは、サタジット・レイの「Joi Baba Felunath(英語ではThe Elephant God)」です。今はネットで映画を観られる時代なので、観てみようと思います。
ミロンさんはお土産上手、夫はタッサーシルクのネール・ベスト(最近では、首相のモディさんが着ている)をいただき、私はカンタ(刺し子刺繍)のポーチ、インド香水、友人がつくったという櫛などをいただきました。
夫がカチッとしたネールベストを着る姿は残念ながら想像できませんが、私のいただいたものは、香水以外は全部役立ちそうです。
中が防水になっているポーチのカンタも、生地はシルクでした。
櫛はちょっと大きいけれど、細かい歯、荒い歯のパートに分かれていて、使いやすいものでした。マメ科の黄色い小さな花が咲く木だとか、ミロンさんはベンガル語でしか木の名前を知らず、私も短時間で植物図鑑の中に見つけられず、どんな木かは判明しませんでした。
櫛は一般的に、歯が欠けないように木を縦目で使い、背の部分の厚みを太くして割れないようにしたりしますが、この櫛は長いので割れやすいと思ったのか、背に縦目の材を継いで、仕上げてあります。
下に敷いたのは、久しぶりに出してきたサリー、バングラデシュの村で手織りされたものですが、布の両端にずいぶん複雑な模様を織っていると、改めて感心しました。
リンク先のバングラデシュの整経作業が道端なのがおおらかですね~。でも糸が細くて大変そうです。
返信削除カンタ素敵ですね。キーホルダーは何が付いているのでしょうか?タブラ?
hiyocoさん
返信削除あれは1月だったかちょっと寒かったのですが、彼らは着込んでせっせと働いていました。
路上で綜絖通しもしているし、筬もつくっていて(https://koharu2009.blogspot.com/2012/09/blog-post_7.html)、家々の窓からは室内で機を織っている音が聞こえていました。
バングラはモスリムの国ですが、木工の村はヒンドゥー教徒でした。もしかしたら織物の村もヒンドゥー教徒だったかもしれません。
タブらは2つセットですよね。「これは何?」と訊いたら「ドラムだ」と言っていました(笑)。