2024年9月4日水曜日

タイの食べもの

タイ旅行の楽しみの一つに食べものがあります。
とくに夫は、あれが食べたい、これが食べたい。そしておそば(クイッティオ・ナーム=ビーフンスープ)は毎日食べたいと、欲望をマックスに広げていました。


そんな私たちに、元同僚であり旧友のKさんが、チャオプラヤー川上流の川べりにあるレストランでごちそうしてくれました。


前菜はミエンカム。バイチャップルーの葉(ハーブ、コショウの仲間)にローストした削りココナツ、ヤシの若芽、唐辛子、ライム、ピーナツなどを包んで甘辛いたれを乗せ、葉ごと食べます。


ソムタムタイ。未熟なパパイアの千切りと干しエビ、唐辛子、トマトなどをクロックに入れて叩き、ライム、ナムプラー、砂糖などで味をつけています。生のササゲ、キャベツがついているのは、正統派。


海老のガーリックソース? 海老好きの夫の大好物。


プラチョン・ペサ(川魚のスープ)。魚の上に乗っているのは、お決まりのパッカチェー(ミズオジギソウ)とキャベツだけでなく、フライドポテトのように切った若いヤシの芽の芯、カリフラワーやブロッコリー(ペサでは初見)まで乗っていました。酸味のある味つけはタマリンドを使っています。
その奥に見えるのはウンセン・プーパッポンカリー(春雨にカニと卵を加え、カレー味で炒めたもの)。これまた夫の大好物で、6人で食べたのに、おそらく夫一人で半分近く食べました。


手前は、タレーパッポンカリー(魚介類に卵を加え、カレー味で炒めたもの)、右はラープペッ(アヒル肉のラープ)にアヒルの塩卵添え、奥は手羽先の揚げたもの。
お腹いっぱい食べて、この日は夕食を抜きました。Kさん、ごちそうさま。


さて、私が密かに食べたいと思っていたのは、ナムプリック・プラトゥーという庶民料理です。車でバンコクを離れて、最初に休憩したガソリンスタンドの食堂でお目にかかりました。


プラトゥーは、アジに似ているけれどサバの仲間の海魚です。塩をして経木でつくったお皿に入れて蒸して売っているので、冷蔵庫の普及していなかった昔から売られていて、内陸でも市場で簡単に手に入る、国民食の海魚です。
そのプラトゥーの揚げたのと、キュウリ、生の小ナス2種類、若いヤシの芽の芯、チャオム(アカシアの木の新芽)入りの玉子焼き、ナスなど野菜の天ぷら2種類と混ぜながらご飯に乗せ、ナムプリック(たれ)をかけて食べるのが、ナムプリック・プラトゥーです。
ナムプリックとはオキアミを発酵させてつくるカピと呼ばれる調味料に、唐辛子やニンニク、赤小玉ねぎ、ライムなどを加え、クロックに入れ潰してつくるタイ風のディップのことです。


滞在中に一度は飲みたいココナツジュース(胚乳液)。注文するとその場で穴を開けてくれます。週末市場で買ったのですが、ジュースを飲んだあと、わざわざ近くでスプーンを買って、内側についている胚乳をこそげ落として、おいしくいただきました。


夫が週末市場で見つけたお菓子です。若いココヤシの殻に、もち米、ココナツミルク、砂糖、それにココナツの胚乳の塊も入れて、蒸してあります。
ただのココナツミルクだけでなく胚乳が入っていて、味に変化があり、絶品でした!
「よく見つけたね!」
と喜びあいながら、おいしくいただきました。
かつて、竹筒にもち米、ココナツミルク、砂糖を詰めて焼いたカオラムというお菓子をよく見かけたのですが、今回は一度も見ませんでした。でも、これはカオラムより濃厚で大満足でした。


これはパクディチュンポンの市場で買ったお菓子、バナナの葉で包んで蒸して(茹でて?)いるのですが、バナナの葉は竹串で留めないで、ホッチキスで止めてありました。


中には、削ったココヤシの胚乳を、砂糖、ピーナッツの粉などとあえて、トウモロコシの粉(もち米の粉も入っている?)の生地で包んだお菓子が入っていて、これも美味でした。






 

6 件のコメント:

  1. お留守宅は大変だった様ですが、無事のお帰り何よりです。偶然ですが、NGOなどでタイやラオスで働いた経験のある知人が8月にバンコクを訪れていました。春さんの訪問先とその知人の報告にある地名を地図で確かめながら楽しませて頂きました。知人はチャオプラヤー川西岸のトンブリ地区の屋敷をオーナーがリノベーションしたホテルに泊まったそうです。サートンと言うお菓子も紹介していました。

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  2. reiさん
    ノンタブリーの上流で食事し、ノンタブリーからサートンまで船で下ったので、トンブリー側は船からですがずっと見てました。川べりの家、古くなったら木では作れないのか、しっかりした建物が増えている感がありました。
    サートンという名のお菓子ってどんなんだろう?どんなお菓子かなぁ?知りません(^^♪

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  3. おもてなしのレストランは豪勢ですね!見たことないものばかりです。ヤシの芽の芯はタケノコみたいなのかしら?
    ココヤシの殻のおやつ、蒸してあるということはプリンのように固まっているのですか?それともさらさら?どちらにしても、見た目めっちゃ美味しそうです!

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  4. お菓子の名前間違っていました。「ルークチュップ」でした。緑豆の餡に色をつけゼラチンでコーティングした、ミニチュア果物のような伝統菓子だそうです。これでしたら春さんもご存知でしょうか。

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  5. hiyocoさん
    豪勢でしたね(^^♪
    日本のタイ料理屋は日本人に合わせたのか、売れてる店に合わせたのか、材料が違うからか、偏ったメニューしかありません。今度本場で楽しんでね。都心でもシーフードと掲げている店にはこれらのものがあります。
    ココヤシの殻のお菓子はもち米ですからねっとり固まっています。おいしかった!週末市場に行けばあると思いますが、昔は行商人を呼び止めなければ食べられなかったお菓子(生菓子)も、今では各デパートの食品売り場に並んでいます。今回、サイアムスクエアーのサイアムパラゴンというデパートに連れて行ってもらったのですが、私的にはチットロムのセントラルデパートの1階の食品売り場が好きです。

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  6. reiさん
    練り切りみたいなやつですね。おいしいです。
    カンボジアにも似たお菓子があって、形はもっと大胆です(笑)。https://koharu2009.blogspot.com/2010/03/blog-post_20.html

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