フィリピンの北ルソンの種籾入れです。
これは、ラタンで編んで、縁と底がへぎ板でつくられています。
底が四角で、上が丸。
我が家では、水屋(食器棚)の上に他の籠と並べて、荷造りテープ、水張りテープなど、各種テープを入れています。蓋はぴっちりしまります。
こちらもラタン編んでありますが、蓋は、細いラタンで、固く編んでいます。
フィリピンの先住民であるイフガオの人々は、民族としてはマレーです。そのためか、やはり民族としてはマレーである、インドネシアの人々のつくる
アタの籠に、編み方が酷似しています。
蓋の材料は細いラタンではないかと思うのですが、もしかしたらアタでしょうか?
この蓋つきの籠は、小さいので、種籾入れというより、野菜の種を入れたり、他のものも入れたりと、多用途の籠だったかもしれません。
口のところも、細いラタンで、固く編んであります。
北ルソンの籠は、室内に竈があっていぶされるため、どれも煤けて黒くなっています。
北ルソンの大都市バギオの近郊では、昔から銅などの鉱物がとれるため、鉱山がたくさんあります。そして、鉱山開発は拡大する一方で、最近では、ずいぶんあちこちの農村にまで広がり、鉱山開発のために人々が追い払われていると聞きます。
追い立てられて、何もかもなくさないといいのですけれど。
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