土曜日に、姪の娘のみおちゃんと、その友だちのさらちゃんが遊びに来ました。
「ねぇ。ご飯何にしようか?」
そんなときのために日記をつけているというのに、この前みおちゃんが来たとき、何をつくったか見る手間をはぶいて、夫に聞きます。
「うーん。アップサイドダウンご飯はどう?」
「マクルゥバか。いいねぇ。しばらくつくっていないし」
マクルゥバは、チグリス・ユーフラテス川の豊かな恵みで育ったお米を使ったイラク料理ですが、イラクだけでなく、アラブ社会では幅広く好まれています。
お米を栽培できないパレスチナでも、人がたくさん集まったときのおもてなし料理といえば、マクルゥバです。
大きなお鍋で、お米と野菜や肉を一緒に炊き込んで、大きなお皿がないときは布を敷いたテーブルの上に直接どーんとひっくり返して盛りつけ、
「食べろ、食べろ」
と、もてなします。
肉は牛でもいいけれど、普通は羊、私は常備しているラムのスペアリブを使います。
スペアリブは切って、少量の塩湯で茹でます。
その上に、肉を並べ、やはり炒めておいたたまねぎとピーマンを並べ、その上に湯むきしたトマトの輪切りも並べます。
洗って水を切っておいたお米は、たっぷりのシナモン(米3カップに大さじ1杯)と、クローブ、オールスパイス、胡椒、塩をよく混ぜ込んでから、並べた野菜の上に広げます。
トマトの水煮缶に水を足して、お米が3カップなら、トマト水煮+水は4カップになるようにして、お米の上から注ぎます。野菜や肉で嵩上げされているので、お米は浸りきりませんが、蓋をして、かまわず焚きます。
普通にご飯を炊くよりちょっと長め、水分がなくなるまで、沸騰してからは弱目の火で、15分から20分炊いて、蒸らします。
とせっかくここまで写真を撮ったのに、マクルゥバができあがったら、ばたばた食卓に運んで、がやがやと食べてしまって、しばらくしてから、写真を撮らなかったことに気がつきました。残念!
せめて、お皿だけ。
お鍋から大皿に開けたマクルゥバには、アーモンドのスライスをふりかけます。
サラダは、きゅうりとトマトをさいの目に切ったものに、すりおろしたにんにくを加え、ヨーグルトと塩であえた、アラブ風サラダにしました。これも写真がないけれど。
3カップのご飯は、四人できれいにたいらげました。
夏休みにラオスに一ヶ月行ったみおちゃんは、春休み(すでに春休み。はや!)には旧ユーゴスラビアの、セルビア、コソボ、マケドニアに一ヵ月半行きます。
みおちゃんはいま、私が郷土玩具を求めて東北や京都を旅していたのと同じ年齢ですが、しっかりしていること!
学期中は、学業とバイトだけでなく、日本に定住している難民や不法定住者の支援に明け暮れ、学校が休みになると、旅立っていきます。
美味しそうです!
返信削除マクルーバ、だれだったかな、ステンシル作家で那須に住んでいる横文字名字の方の本で作っていました。ごちそう写真がないのが私も残念です。
今夜作ってみようかな?羊が苦手な人がいるけど・・・・
ラムラック、常備されているとのことですが、調達はどうやって?お近くで?冷凍塊で?う、うらやましいです・・・
toki-sappさん
返信削除完成写真と言っても、お菓子の型をひっくり返したようではなくて、ぐちゃぐちゃに崩れているのですが、でもあったらよかったですね。失敗。
羊の塩茹でというのはいいですよ。いままで、マクルゥバで、誰にも羊が苦手と言われたことがありません。
ラムは、東京に行ったついでに、アメ横の地下のアジア料理材料街で買ったり、ネットで買います。今見たら、以前買っていたネットの店にはないのですが、別の店にありましたhttp://store.shopping.yahoo.co.jp/hi-syokuzaishitu/106027.html。
もちろん冷凍保存です。
冷凍庫に鶏モモ、鶏手羽元、ラム、カツオのたたき、これだけ常備しておけば、酒の肴と、クスクス、タイカレーなどの主料理がつくれるので、不意の客でも、大勢でもなんとかなります(笑)。地震のときも、全然慌てませんでした。もっとも、あのときは5日も停電しましたが。