カンボジアの線香立てです。
カンボジアの木工と言えば、インドの影響のある繊細な彫りものと、赤と黒が基調の渋い色の組み合わせが一般的ですが、線香立てだけはずいぶん感じが違います。 中国のどこかの地方の影響を色濃く受けているのか、あるいは中国スタイルそのものかもしれません。
プノンペンの骨董市場で見かけても、最初は何に使うものか、さっぱりわかりませんでした。
東南アジア大陸部の人々は、なにかにつけて線香を焚きます。
土地の神様には祠が建ててあり、大木には手の届く高さに祭壇がもうけられていて、敬虔な人たちが、毎朝線香を手向けます。
この線香立ては、蓋ものになっています。
てっぺんに、無粋に打ってある釘には、茉莉花(ジャスミン)の花輪などを引っ掛けます。
そして、線香を立てる穴が、三十開いています。
姪の娘のみおちゃんから、ラオスのお土産の線香をもらいました。
東南アジア大陸部の線香は、中国式で、上半分は線香ですが、赤い部分はひごです。
線香を焚くと、線香の部分だけ燃えて、ひごが残ります。
我が家では、いつもはカンボジアやタイの一般的な方法である、灰を入れた器に立てているのですが、
線香を豪勢に、カンボジアの線香立てに立ててみました。
これなら結婚式も執り行えそうです。
全部に火をつけようか?
いやいやもったいない。
結局、一番上の段の五本だけに火をつけました。
けち!
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