2012年1月27日金曜日

クマシ市場のかわいいものたち


ガーナ(アシャンティ)の小さな籠です。
西アフリカ一大きいクマシ市場で、店を持たない少年が歩きながら売っていたものです。家の人がつくったのか、自分でつくったのか、確か、数個だけ掌に乗せて売っていました。

一期一会。
この籠も、似た籠も、常設のお店で見ることも、行商人に出会うことも、二度とありませんでした。


もう褪せてしまいましたが、縁のところ、茶色く染めた材料と黒く染めた材料を使っています。
葦のような草の葉だと思っていましたが、もしかしたらラフィアのようなヤシかもしれません。

クマシ市場の別の少年行商人からは、缶詰めの空き缶にヤギの皮を張った、おもちゃの太鼓を買ったこともありました。
ところが、生の皮だったのか、いつまでもカビがひどくて、とうとう捨てなくてはなりませんでした。


隣に住んでいた、アメリカ人のジョーンがくれた、安産のお護りです。
これは、クマシ市場常設のジュジュスタンド、つまりまじない道具屋さんで買ったものでしょう。

 

アフリカビーズは、地味だけれど味わい深いものがあります。


ビーズと言えば、別のビーズもありますが、やはり地味なビーズです。


クマシ市場で、いわゆるトンボ玉を見ることはありませんでした。

広大で、すべての店を回ると、立ち止まらなくても一時間ぐらいかかるクマシ市場は、疲れるところでしたが、最高に楽しいところでもありました。

まじない道具屋の店には、猿の頭蓋骨など、匂いの強いもの、怪しげなものばかり並んでいて、いつもその前は足早に通り過ぎてしまいましたが、惜しいことをしました。
面の皮の厚くなった今なら、じっくり話も聞きながら、隅から隅まで見たことでしょう。


2 件のコメント:

mmerian さんのコメント...

宮崎の竹細工の名工、廣島さんもとうとう先月引退されました。96歳?だったかな。
春さんが購入された籠を作った○さんが伝統を受け継ぐために通われたので、これから活躍されると思います。私の友人も寿司ばら職人で、廣島さんの所に通ったそうです。彼女が竹を割る作業は惚れ惚れとします。
こういう手仕事が見えるものって、ほかほかしてきますね。

さんのコメント...

mmerianさん
そうですか、廣島さんが引退なさったのですか。つくったことがありませんけれど、竹籠つくりも、手力、とくに小指の力が相当必要でしょうね。寒いところに座っての作業も大変です。よく本当に長い間ご活躍されました。
ご友人のつくられる寿司ばらって、全部竹なのですか?梅干ばらのようなものですか?興味津々です。
水俣のIさんの梅干ばらも素敵ですよ!