というか、アナログしか使えませんと言う方が正しいかもしれません。数字で表示する時計と、文字盤を持つ時計はまったく別もの、数字では時間が腑に落ちないし、時間の計算もなかなかすることができません。
コンピュータの隅っこにも数字で時間が出ていますが、見る習慣がありません。いつも柱に掛けた、掛け時計を見てしまいます。
その掛け時計ですが、売られているものは、ほとんど直径の大きすぎるものばかりです。直径24-30センチくらいが標準、中にはもっと大きいものもあります。
駅のホームの時計のように遠くから見るものではないのですから、直径は小さい方が部屋に合うと思うのですが、誰も不便に感じていないのでしょうか?
夫と私のデスクの間の、柱に掛けてある時計は、直径9.5センチです。
台所に掛けてある時計は直径9センチ、もと置き時計です。
小さな掛け時計がなかなか見つからなかったとき、ちょっと手を加えて掛け時計にしました。しばらく前に動かなくなったので、お払い箱にしようとしていたら、夫がなおしてくれました。ただ、垂直に掛けると止まってしまうので、ちょっと上向きにしてあります。美しくないなと思いつつ、上向きにするとちゃんと動くので、使い続けています。
台所の時計が動かなくなったとき、代替品はないかと探したら、同じ無印良品に振子時計が加わっていました。直径は11センチです。
台所の、「置き時計を改造した時計」のある場所に掛けるには、振子の分を高くして、コンクリートに新たに釘を打たなくてはなりません。
その作業を夫に頼んだら、しばらく止まったままだった古い時計を直してくれたので、振子時計は出番が伸び、食卓の脇の柱で振子を振っています。
その反対側、食卓の上には、以前住んでいた家から持ってきた、直径15センチの時計がかかっています。
古いものですから、調節しても時間がちょっとずつ狂います。そのため、この場所には、家ができる前から、狂いにくい電波時計を使おうと、あらかじめ用意して待っていました。
ところが、夫が「その時計は大きすぎる」と難色を示していた上に、梁の上部に間接照明のためのボックスを取りつけたので、さらに時計を掛ける場所が狭くなってしまいました。
私は梁から少し時計がはみ出してもいいと思ったのですが、夫は断固反対、とうとうこの小さい時計を掛けることになりました。
というわけで、食卓の上に掛けるのを却下された電波時計は、二階の展示室などを転々としたあと、居間の誰も見あげないようなところで、ひとり寂しく時を刻んでいます。
直径は我が家で最大の20センチ。それでも時計屋さん的に言えば小さいサイズでしょうか。
寝室には、ベッドから見上げると見えるところに、直径18センチの時計をかけています。二十年くらい前に買ったものです。
他にも、離れ(仮設ゲストハウス)と外にも、掛け時計がかかっています。
昔、東京の街には、あちこちに時計がありました。都電の停留所にも必ず時計塔が立っていて、それを、ちらちらと目の端で見ながら、学校へと走ったりしたものでした。
時計はやっぱりアナログに限ります。