秋田県角館の、イタヤカエデの馬です。
これも、骨董市の箱の中にあったおもちゃです。
草やヤシの葉で編んだおもちゃが大好きですが、イタヤカエデの馬は持っていませんでした。
見ただけでつくれるシンプルさ、でも素敵です。
小さいころ、これと同じような動物を、小麦のわらを潰してつくっていました。というか、祖母につくってもらっていました。
竹のない秋田では、イタヤカエデの若木の幹を板状に裂いて、いろいろな生活必需品をつくってきました。中心は箕づくりですが、カッコベ(腰に下げる籠)や小さなツヅラなども編んでいました。
馬は、大きなものを編んだ後の端切れを捨てるのが惜しく、誰かが子どものために編み始めたのが広まったものでしょう。その優しい心が素敵です。
秋田のイタヤ細工は、寛政年間(1790年ごろ)農家の副業としてつくられはじめたものが、だんだん洗練されたとされていますが、農村の手工芸品であったゆえ、はっきりした歴史はわかりません。
ところで、フィギュアのイタヤカエデ馬なら持っています。
しかも、フィギュアの馬は立つことさえできます。
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