海洋堂と奈良の中川政七商店のコラボで、「日本全国まめ郷土玩具蒐集」なるものが売り出されていることは、ずいぶん前から知っていました。
精巧にできているフィギュアのガチャガチャで、すべて集めると、四十七都道府県の郷土玩具がそろうというものです。取扱店舗が限られているので、これまで私には無縁のものでした。
もっとも、しばらく前から、ヤフーオークションでは嫌というほど目にしていましたが。
ところが、中川政七商店のオンラインショップ9周年記念で、「日本全国まめ郷土玩具標本」として、〔北海道・東北の巻〕が売り出されているのを見つけました。
海洋堂のものですから、出来上がりは間違いありません。
十五年ほど前になるでしょうか、食玩のおまけとして、様々なフィギュアが出回っていたころ、息子が、
「中国人の手先の器用さと、彼らの給料の安さが頼みのフィギュアだから、出回る時期は、きっと短いと思うよ」
と言っていました。
食玩はすでに消えましたが、フィギュアはまだ、ガチャガチャとして残っています。いつまであるでしょうか?
「日本全国まめ郷土玩具標本」の〔北海道・東北の巻〕には、北海道の木彫りの熊、秋田県のイタヤ細工の馬、青森県下河原土人形の鳩笛、山形県笹野一刀彫のにわとり、そして宮城県鳴子のこけしが入っています。
というわけで、注文してみました。
土人形や張り子のような、かたまりになっているものはつくりやすいとして、イタヤカエデを編んだ薄い馬や一刀彫のけずりかけを、いったいどんな風に表現しているのだろうと、届く前から興味津々でしたが、届いてみると、期待を裏切らないものでした。
ガチャガチャのカプセルに入る大きさですから、まずその小ささに感心します。
本物のイタヤカエデの馬は、イタヤカエデの若木を割いて籠やつづらを編んだ時、切り落とした端材で子どもたちに編んでやったものとされていますが、いやはや、よくできていました。
硬くない、ちょっとしなる材料です。
一刀彫の感じ、出ているでしょうか。
めんどりには型の線が残っていますが、反対側にはこの線はありませんでした。
鳩笛は、大きい鳩笛をモデリングしたものでしょう。
手持ちの本物の小さい鳩笛と比べると、ずっと精密です。
今年で創業三百周年を迎える中川政七商店、今年中には「日本全国まめ郷土玩具蒐集」は、全部出そろうようです。
きっと、「日本全国まめ郷土玩具標本」として、他の地域のものも発売されるに違いありません。全部集める気はありませんが、また気に入ったセットが出てきたら、どうしましょうか。
2 件のコメント:
わあ!いいですね!
私もガチャガチャ気になっていましたが、
結局買うことはありませんでした。
でも、こんなセット販売が出たのですね~
悩むなあ・・・
しまとかげさん
あれからも、ヤフオクでこれまでのセットなどを見かけますが、さして食指は動きません。何故でしょうね。
でも、北海道・東北セットはよかった。もっとも、のらさんのことがあるから、アイヌの熊に引きずられてたりしているのかもしれません(笑)。
でも、海洋堂恐るべし、よくできていることは確かです。
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