でも、「ボンボン入れ」というと、なんとなく思い浮かべられます。そう、ボンボニエールは、ボンボンなど砂糖菓子を入れる、掌に乗るサイズの蓋つきの小箱のことです。
フランスでは、子どもの誕生祝いや、結婚式などのお祝いの場に砂糖菓子が添えられることがあり、ボンボニエールが利用されてきたそうです。
さて、明治以来、皇室では慶事の引き出物として、フランスのボンボニエールを取り入れ、その小箱に金平糖を詰めたものが使われてきました。
皇室のボンボニエールは、銀器や銀器に七宝を併用したもの、漆器、陶器、竹製などで、古典的な題材から意匠した、雅で複雑な形のものが多いようです。
そして、シンプルな丸型のボンボニエールを「ヤンポ」と言います。ヤンポとは、いったいいつ生まれた言葉か、誰が使っているのか、ボンボニエールより、もっと馴染みのない言葉です。
その、銀の打ち出しでつくったヤンポです。
銀ですから、表面が黒ずんでいますが、空気に触れない内側には、銀色がそのまま残っています。
通常、ヤンポは掌に乗る大きさで、直径が8センチから10センチほどのものです。
ところが、このヤンポは直径が2センチほどしかない、ミニチュアのヤンポです。
これは飯籠のミニチュアとセットでした。
どうして、この二つがセットになっていたのかは、わかりません。
小さなヤンポは、楽々開けることができて、ぴっちり閉まります。
他にもいろいろな道具がセットになっていたのが失われたのか、あるいは反対に、別々だった竹籠とヤンポを、誰かがミニチュアどうしということで、たまたま組み合わせたのか、不明です。
それでも、一緒にすると、お互いのかわいらしさが引き立っているような気もします。
6 件のコメント:
前からよくブログ見せていただいてました。
コメントありがとうございます!
我が家にあるのは
径6.5センチで美しく小さい金平糖が入り蓋の意匠は菊です。
づっしりして重いですね、何に使うかなー
バスケタルさん
コメントありがとうございました。
籠バッグのいろいろ、楽しく見せていただいています。それにしても籠バッグ、本当にバラエティーに富んできましたね。
でも、イグサの縄でつくった籠は、私は倉敷で育ったのですが、当時はあまりにも当たり前の「買い物かご」で、どこの家にも一つや二つあったものなので見飽きて、さずがに「素敵!」とは、なかなか思えません(笑)。
昭ちゃん
昭ちゃんちに、ヤンポがあるんだ!素敵ですねぇ。
私なんか、全然無縁の生活をしておりますですよ(笑)。
金平糖ももうつくる店が10軒を割ったとか、支援のために金平糖を買い続けるとよいと思いますが、なかなかそうもいかないですね。甘すぎて(笑)。
奈良にいる我が家のお助けガール一号が皇居の見学で、
金平糖は1/3ぐらいのサイズですね。(笑い)
昭ちゃん
あらぁ、そうだったんだ。ばっちり菊のご紋章ものですね。皇室ボンボニエール展のポスターみたいなものを見ましたが、どれも技が光るもので、さすが職人芸と感心しました。
ばるたんさんの優しさも光っています(^^♪
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