2020年8月31日月曜日

夫の財布

          

今年のお誕生日に夫に贈った財布です。
夫は、1月に1回以上、財布を無くしたと騒ぐ人です。大騒ぎして自力で見つかるのが半分、本当に無くして、青くなって探していると電話がかかってきて、直売所のレジにあったとか、郵便局の窓口にあったとかで、見つかって戻ってくるのが半分です。
すぐ戻ればいいけれど、そうでないときはキャッシュカードや健康保険証を差し止め、見つかったときそれをまた戻すのが、とても大変です。

そんな夫ですから、これまでは落としても惜しくない安い財布を使っていました。夫が喜んで使う財布の条件は、ズボンの後ろポケットに入れる(一番滑りやすい!)ので薄くて小さいこと、そして、小銭が見やすく取り出しやすいことです。
そんなに何度もなくしたと騒いでも、この10年間、財布はなんとか見つかってきたので、今度は角がすれてしまうような安物ではなく、ちょっとよい財布を贈りました。


留め金がこんななので、うまく留まらないのではないか、それ以前に留めないで使うのではないかと心配でしたが、ちゃんと留めて使っています。


お札は半分だけ突っ込んで、


カード入れで押さえます。
「えぇぇ、こんなの使えるか?」
と、一旦嫌がりましたが、使い勝手はいいようです。


そして、小銭入れは見やすくて、取り出しやすい。

スーパーなどで、後ろに待っている人がいるのに小銭を出すのに手間取る人がいます。高齢の男性に多いようです。夫の場合、やはり小銭を使いたがり、それもせっかちなので、全部をレジの台の上にぶちまけます。私はそんなときは他人の振りをしていますが、この財布だとぶちまけなくても手持ちの小銭が見やすいと思います(前のも見やすかったんだけど)。
そう言えば、この財布になってから一度もなくしたと騒いでないので、無意識にあちこちに置かなくなったということ、まぁ、よかったでしょうか。

夫が財布を落とした中で、一番劇的だったのは、ホームセンターの帰りに車のボンネットに乗せたままで発車して、交通の激しい国道に落としたことです。自分でさえ、車の流れを止めて拾いにくい場所なのに、拾ってくれた人がいて(財布が車から落ちるのを見ていたらしい)、電話してきてくれて、財布を送ってくださいました。


ちなみに私は、今でもダヤンの財布を使っています。
夫の財布と比較すると、大きさはちょっと大きいくらいですが、厚みが倍くらいあります。


そう小銭をため込んでいるわけではないのですが。






2020年8月30日日曜日

内側のパネルを設置しています


暑いので、工事はそう進みませんが、お風呂やお手洗いなどの水回りのパネルを置いてみると、全体像がちょっと見えてきました。

何もないところにパネルを立てるのでとにかく位置や高さが狂わないようにしようと、長方形の箱を、狂わずにつくることを優先させましたが、コンクリート打ちの回数を少なくするため、水回りもちょっと離してつくり、後でつなげます。


ところで、水回りのパネルを固定するためには、建物本体の方の内側のパネルを設置して、内側と外側に鉄パイプを配し、ホームタイで鉄パイプをしっかり締めて、パネルを垂直に立てる必要があります。


本体と水回りをつなぐ一部ですが、洗面所にも暖かい空気を床下で送るため、コンクリートを打たない部分をつくらなくてはなりません。そのため、鉄筋をそこだけ切り取りました。


そこに、コンクリートが入らないようにつくったパネルをはめ込みます。


これで、本体と水回りと一部(1間幅)の床下にはコンクリートが回らず、基礎がなくなり、空気は流通します。


ずっと、真直ぐには立たず、ぺこぺこと歪んでいたパネルは、鉄パイプで締めると、ちゃんと真直ぐになりました。


まだパイプで締めていないところとの、違いが見えています。
内側のパネルは1間幅(182センチ)のものをつくったので、1枚のパネルに上4か所、下4か所、合計8個のセパレータをつけています。
そのセパレーターを、外側のパネルに開けた穴を通さなくてはならないのですが、これが大変、まず内側は軽くホームタイで留めて抜けないようにしておき、外側のパネルに1つ通すごとに外側からホームタイで留めますが、上は通しやすいけれど下は通しにくい。さりとて上を先に通すと下が通しにくい。いつもどちらからやるか、悩みます。
何度やっても、コンクリート仕事はきつい!








2020年8月29日土曜日

ささげを食べた

  


農産物直売所で、莢がまだ青いささげを売っていました。
タイでは、マメと言えばインゲンよりささげ、それも生で、つけ合わせとしてお皿にそのまま乗っていて、がしがし齧ったりします。
そして、レストランにはないけれど家庭料理で、ささげのソムタムがあります。


インゲンは生で食べると、生臭く感じます。日本のささげはどうかしら?齧ってみました。
甘い!行けそうです。


ソムタム・トゥアの材料は、ささげと干しエビ、それに冷凍しておいたトウガラシだけです。


まず、水をちょっと加えて柔らかくしておいた干しエビとトウガラシをクロックの中で叩いてつぶし、ささげを加えて、さらに搗きます。


よい感じに潰れたら、砂糖少々、レモン汁、ナムプラーで味つけします。
最後まで迷ったのですが、みじん切りのにんにくのビン詰めがあったので、少しだけ加えました。


焼きナスも、タイ風に味つけしました。


焼いたナスは皮をむいて、適当に切ります。


クロックで干しエビとトウガラシを叩いて、薄切りの玉ねぎも叩きます。


こちらも、味つけは砂糖、レモン汁、ナムプラーと、ソムタム・トゥアとまったく同じです。


焼きナスの上にかけて、ヤム・マクアのできあがりです。


豚肉はたくさんのショウガと、1本だけ太かったので残しておいたささげと炒めて、塩コショウしました。
カンボジア風豚の生姜焼きですが、チャー・クニャイにはにんにくを入れますが、マメなどを加えることはありません。


台所に立ったときは肉じゃがをつくるつもりだったのに、冷蔵庫を開けたら、買っておいたささげが目に留まったばかりに、その日はピリッと辛い、東南アジア料理になってしまいました。







2020年8月28日金曜日

電池式刈り払い機


お盆休みに九州から来ていた息子と草刈りの話になりました。
刈り払い機は2台持っていますが、故障も多いもの、今も1台は修理に出していて、1台だけでやっています。修理してくれるお店に電話すると、
「ごめんなさい。忙しくて」
ですって。もう、3週間以上になります。どうやら1人で刈り払い機を2台使っているのを知られて、他の人の機械の修理を優先しているようです。

刈り払い機は、2サイクルオイルとガソリンを混ぜて使います。始動のときは紐を引き、スパークプラグで火花を散らして点火させて使います。刈り払い機とはそんなものだと思っていましたが、息子は、そのような石油を使う道具は近い将来に消えゆくもの、今後はすべて電池式になるだろうと言います。
そして彼自身、2時間ほど使える電池式の刈り払い機を買って使っているのだそうです。
「えっ、電池式?始動はどうするの?」
「ボタンを押すだけ」
「えぇぇっ!信じられなぁい!」
近年は、女性用の比較的軽い力で始動する刈り払い機もありますが、我が家の刈り払い機の1台はヘビーデューティー、握力も引っ張る力も弱くなった私が渾身の力を込めても、かからないことがあります。そんなときは夫を呼んで、紐を引っ張ってもらっています。
「電池だと、刈る力が弱くない?」
「電気や電池って、もともと石油なんかより力があるんだよ」
「そうなの?電動のチェーンソー持っていて、楽だけどパワーがなくて」
「電気はもともとパワーが強いんだけど、そのままだと道具そのものが焼け切れたり火災が起こったりするので、力を押さえる装置がついているんだよ。その、焼け切れないようにする装置の開発が、もっともたいへんらしい」
「ふぅぅん」
知りませんでした。
そんな話をしていたら、
「電池式の刈り払い機が欲しい?買ってあげようか?」
「えぇっ、買ってくれるの!」
思いがけない展開になりました。


というわけで、息子がまだいるうちに、電池式の刈り払い機が届きました。
私は家の近くでしか刈り払い機を使わないので、電池は1時間くらい持つものを2つ用意してくれました。
もっと長く使える電池は、山の中などで使うには便利ですが高いらしい、もちろん、私は1時間も使えれば十分です。


刈り払い機は、刃先とお尻の重さのバランスが採れるところにハンドルがついていますが、この刈り払い機は、軽いお尻に比較的重いバッテリーを装着して、初めてバランスが取れます。


そこで、バッテリーを装着した状態で、肩から吊り下げるバンドの長さや位置を調節します。


防護の泥除けは、刃の近くに、固定します。


これまでの刈り払い機の泥除けはもっと上部に装着しますが、締めつけているだけなので、泥で押されてねじれがちです。ところがこれは、どんなに力がかかっても、ねじれない仕組みになっています。

使ってみたら、楽、楽、超楽でした。まるでおもちゃのような手ごたえです。
馬力は三段階で選べますが、最強のパワーでも、強くはありません。ちょっとじれったい気がします。また、地面すれすれで草を刈りたい、時にはオヒシバやクズなど、刃で土を掘っても根から切ってしまいたいのに、泥除けのせいで、刃は地面に届きません。少し浮くようにつくられているのです。
刃を傾けるようにして使っても、草は5センチ以上残る感じです。メヒシバのように地を這って広がっている草に対しては、刈り残しが多く、気持ちよさが味わえません。もしすっきりしたいなら、泥除けを外してしまわなくてはならないようです。
泥除けがなければ、泥は飛んできますが、時には小石も飛んできますが、慣れればそう危なくはありません。

ガソリンとオイルの混合液を入れて使う刈り払い機は、タンクを上にして収納していることもあって、タンクを空にしなくてはなりません。もちろん、タンクに混合液を少し入れれば短い時間に空になりますが、八分目ほど入れると、1時間以上草を刈り続けなくてはならなくなります。
それが電池式の刈り払い機なら、好きな時、好きなだけ使えばいいのです。それに、故障も少ないかもしれません。故障の主な原因は、オイルに水が混じって部品がだめになったとか、スパークプラグがだめになって始動しないなどですから。

さて、本腰を入れて草を刈ろうかというとき、じつは今でもヘビーデューティーの刈り払い機に手が伸びてしまいます。
なぜ?
うぃんうぃんと一定のリズムで静かに草を刈るより、がっがっがぁと強い力で草を刈る方が、達成感があるのです。
そのうち、マニュアル車よりオートマ車に慣れてしまったように、電池式の刈り払い機に慣れると思いますが。







2020年8月27日木曜日

どんぶり


丼ものや暖かい麺類は、何で食べますか?
この頃はあまり量を食べないけれど、それでもお茶碗でというわけにはいきません。どんぶりを使います。

子どもたちがまだ家にいたころ、食器は無理してでも6個揃えるのが当たり前でした。4人家族でしたが。4つしか買わないと「もっと買っておくべきだった」と必ず後悔するときがきました。数がそろってないものは、丁寧に扱ってなかったような気もします。


これは、下の妹が職人を目指して7年も修行していた、愛媛県砥部のどんぶりです。もちろん、6個あります。
普段からミニマムな生活を心掛けている妹は、ものがあふれている時代に新しいものを自分の手で生み出すことを良しとしなくなり、器をつくるのをやめてしまいました。
砥部焼きは重いし、今ではときおり使うだけになりました。

さて、結婚してからここに落ち着くまで、数えてみると15回引っ越ししています。
海外に引っ越しして、別送荷物がなかなか届かないとき、また、少ない荷物で軽快に出かけたのに必要に迫られて(ときには必要に迫られないで)、食器や台所道具など買い足してきたものを、可能な限り持ち続けているので、私の場合、引っ越しのたびにものが増えてきました。
また、八郷にきて19年になりますが、最初の数年は、ほとんどの荷物は東京に置いてあり、それらをこちらに運んで以後も、母屋に住めるようになるまで段ボール箱に入れたままで地下倉庫に積み上げていたので取り出せない。その間、いろいろ買い足してしまいました。


そんな、仮設ビニールハウス暮らしのとき、笠間で買ったどんぶりです。さすがに6個買うという呪縛からは逃れていて、2つだけ買ったものです。
同じ形で模様違い、2人で量に変化をつけるときはわかりやすく、今もうどんを食べるときなど、たいていこれを使っています。


やはり仮設暮らしのとき、カレー皿として買ったのは、ご近所の伴工房のB級品です。B級品とは、お祭りなどのとき作家が出店で、釉の溶け具合など、仕上がりがいまいちだったと思うものを安く売るもので、素人目にはA級品と区別つかないものもあります。
浅いので汁ものには使えませんが、親子丼などに使うことがあります。これも2つだけ、客人のときのカレーは、縁のあるディナー・プレートを使うので、そちらは6枚揃っています。


しばらく前ですが、久しぶりにうな丼を食べました。準備しながら、
「おうそうだ!あれを使おう!」
と、井内素さんの器を出してみました。
この器をネットで注文したとき、大きさを確認して注文したのですが、届いてみたら個別の器として使うには大きすぎました。さりとて、盛り鉢という感じでもないと、何年もしまい込んでいたものでした。
井内さんは、轆轤を使わずすべて手びねりでつくります。湯飲みなども大好きなのですが、薄くできているので割れては困ると普段は使わないし、かといって客に出すのも心配、そんなこんなで極端に使用頻度が減ってしまう器なのです。


うな丼にはちょっと大きすぎて、ちょっぴりのご飯もちょっぴりのうなぎも、底の方に沈んでいる感じでしたが、器には無頓着な夫が、
「今日は立派な器だなぁ」
と、珍しい反応を示しました。
「ふぅぅん。やっぱりいい器はわかるか」
以後も時々、恐れずこれを使っています。もっとも、夫には洗ってもらわないで、洗ったらすぐ拭いて片づけてはいますが。







2020年8月26日水曜日

湿気取り小僧

我が家は谷沿いでもないので、そう湿気ることはないのですが、それでも梅雨時には、テーブルの上や古い民具などがかびてしまいます。


特に木工品、ひょうたん、使っていた土器などは、梅雨時になると、何年も何十年もかび続けます。とうとうかびでぼろぼろになった、ミルク入れのひょうたんもありました。
テーブルもそうですが、しみ込んでいる脂分、手垢などでもかびるようです。


仮設のゲストハウスには押し入れがあり、梅雨時などは風通しがいいようにふすまを開けっぱなしにしているのですが、ちょっと湿気てしまうので、湿気取りを使っています。サラサラのものが、湿気を吸うと水になります。
その時、窓を開けて風通しを良くして湿気取りを置くか、それとも窓を閉めて置くか迷うところです。窓を開けておけば、次々と外気が入ってくるので、湿気をとってもとってもやってくる、無駄なような気もするのですが、閉めきるにも抵抗があります。


さて、生活空間である母屋で、梅雨時にかびるテーブル、台所の調理台の下の扉、そしていくつかの古い民具などは、その都度濡れ雑巾で拭いたり、洗えるものは洗ってぞうきんで拭いたりしますが、何かいい手はないかと思っていたとき見つけたのが、珪藻土と炭とリサイクルアッシュ(灰)を混ぜてつくった湿気取りです。ある程度湿気を吸ったら、お陽さまで乾かせばいいのです。
ある程度ってどのくらい?
湿気る季節もあれば、乾燥する季節もあります。約100グラムですから、目方を計ってお陽さまにあてればいいのです。

木造住宅を設計している友人は、壁を薄く塗る珪藻土とは名ばかりで、珪藻土がちょっと入っている化学物質だと言います。これの珪藻土だって、「使用素材」は自然のものと書いてあるけれど、「素材」以外に接着剤などは使っているはずです。
そして、これを使うことによってこれからかびなくなるとは思えませんが、少しは役立つかもしれません。


玄関にこんな風に置いても、ほぼ目立ちませんが、


魚は中が空洞ですから、


魚の中に入れてしまうこともできます。


クローゼットにも置いています。


そして、居間にも。





 

2020年8月24日月曜日

八郷は秋の気配


どこの田んぼの稲も穂が出てきました。
今年は、ヒエが少ないようだと見たら、


へぇぇ、ヒエが刈り取られて道端に捨てられていました。
誰がやったんだろう?
最近はあまりそんな手がかかることはせず、ヒエが生え放題の田んぼもあります。


こちらの田んぼは、稲がすっかり色づいています。
山の尾根近くは低い雲が覆っていますが、その後雨は来ませんでした。
屋や右手のポッコリ見える丘の、くびれたあたりに我が家があります。





2020年8月23日日曜日

ラバーダック

 


たけちゃんはお風呂好き、お風呂のおもちゃを持っていたのを思い出しました。
ラバーダックです。


これまで一度も水に浮かべたことがなくて、初めて浮かべてみました。
何てこと!
大きいダックはかろうじて浮くべき姿で浮いていますが、小さいダックはどれもへなちょこで、1羽としてまともに浮くことができません。
しっかり浮くのが基本でしょうと思いながら、他のダックも浮かべてみました。


ちょっと色が焼けている方の、浜で拾ったダックは両方きちんと浮きました。
しかし、小さいダックたちはひっくり返ってしまって、そうっと起こすと何とか浮くには浮きましたが、安定せず、くちばしを水に浸けたままです。
最近、お風呂で遊ぶ子供はいないのか、ちょっとがっかりでした。