2021年9月23日木曜日

謎の建物の正体

検診で病院に行った帰りに、謎だった建物を見てきました。


この建物が建っているところの家で話を聞こうと、車を停めて、正面から見たら、訊く前に何だかわかりました。


卍の印があるので、薬師堂でした。
茨城県には小さな薬師堂がたくさんあります。一体、薬師堂は昔はどんな役割を果たしていたのでしょう?
子どもの病なども多かったので、薬師堂の名の通り、薬師如来を祀って、病気平癒を願ったのでしょうか。
この、ちいさな薬師堂が、水戸あたりの薬師堂の地図に載っているかと調べましたが、地図には載っていませんでした。


先日、桧山薬師堂を訪ねたおりも、その途中でいくつもの薬師堂を見かけました。


薬師堂らしい薬師堂だけでなく、畑の一角に、まるで物置きにしか見えない小さな薬師堂もありました。


さて、もう一つの不思議な建物の敷地に入ってみました。斜面に塔が建っていた、牛を飼っていたと見られる家です。
自然界には、まっすぐな線も平らに見えても平らな土地もありません。
ところが、この三方を建物に囲まれた中庭はまっ平らで、美しく芝生ならぬ牧草が生えていました。そして、中庭に木は1本もありません。日本で、庭に木が1本もない家は、まず無いのではないかと思われ、不思議な気持ちでした。建物はどれも古いものの、きれいに整頓されていました。よく、家の周りに植物の枯れた植木鉢とかプラスティックの箱とか、汚いものが積み上げてある家が多いのですが(我が家も耳が痛い)、この中庭に目を汚すものは何もありませんでした。
かねぽんさんが調べてくれた通り、もう使ってない気配も感じられましたが、建物の一つに軽トラックが停めてあり、どこも手入れがあまりにも行き届いていたので、すぐに不法侵入しているような後ろめたい気分になりました。それに、この家の山側の家の窓もこちらに向いて開いており、実際は誰も見てなかったと思いますが、三方から見られている気がしました。そのため、車からも降りず、写真も撮らず、早々に退散してしまいました。
帰り際、あの、道路から見上げると不思議な建物がどうなっているか見に来たことを思い出し、「あれかな」と見ると、庭からは、ドアのない、まったく普通の倉庫に見え、中には、作業に使う車両などが、整然と収納されていました。
牧草の庭の中ほどにはベンチが一つ、田んぼに向かって置いてあって、軒下ではないところに置かれていたのは、そのベンチだけでした。







10 件のコメント:

  1. おはようございます。
    薬師堂なら我が家の近くにもあります。建物の形は同じですね。
    斜面の建物の方、本当に何なんでしょうね。下のコンクリート部分が単なる基礎なら、あんなに窓が無くても良いでしょうし、内部がどうなっているのか、何故あんな場所に建っているのか、気になります。

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  2. 気残りでした有難う。

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  3. かねぽんさん
    私は岡山県で育ちましたが、そこここに薬師堂が建っていたという記憶はありません。
    むしろ、観音堂の方があったような。
    あの斜面の建物、なんだか円形劇場の舞台に立ったような感じでした。
    初めて病院に一人で行って、臆病者の私は尻尾を巻いて逃げ出しましたが(笑)、次に夫を誘ったら一緒に行ってくれるかどうか、いずれにしても背骨も固まってきているということで(ん?何か問題あったの?)、2か月後に行きます。

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  4. 昭ちゃん
    やっぱり信仰関係でしたね。

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  5.  道祖神や塞の神と全て信仰に通じ悪病が入らぬよう
    問題はどこが管理かな。 

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  6. 昭ちゃん
    管理は、わかりませんが集落でしょうか。
    むかしは、いろいろなつながりがありました。

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  7.  塞の神と云う正確な表現が好きでしたが道路の拡張で
    跡形もなく「さば大師」まで。
    旧長崎街道では「しやわせの神」と意味の通じない表現まで。

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  8. 昭ちゃん
    道路拡張で動かされても、脇にひっそりと石碑が立っていたりします。

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  9. 長崎街道ではその通りなので個人の所有だったのでしょう。

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  10. 昭ちゃん
    昔は道祖神や一里塚が必要でしたね。って、私が必要としたわけじゃないけれど(笑)。

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