しばらく前に、大阪のI.Kさんが、車で中山道を通って我が家にいらっしゃったとき、長野県から買って来たという笊に入った豆腐や、笊に入っていない豆腐をふるまってくれました。固めの豆腐は、ぶっかいて、塩をつけて食べました。
その豆腐笊が、台所の片隅に転がっていましたが、覚えているのは長野県で買ったということくらい、どこの名物なのか、訊き忘れました。
ネットで検索すると、信州笊豆腐が見つかりましたが、笊がちょっと違います。
新潟県や山形県にも笊豆腐があって、同じような笊を使っています。
こんなにあちこちに笊豆腐というものがあるなんて、全然知りませんでした。固い豆腐と言えば、知っていたのは沖縄のシマ豆腐くらいでした。
さて、この笊は竹でできていて、縁巻きだけラタンです。おそらく、ヴェトナム製でしょう。
いつまでも台所に転がしていくわけにはいかないので、とって置くか捨ててしまうか、あるいは包装籠として使うか、どうにかしなくてはなりません。
ブログをひっくり返して見ると、なんと、すでに似た籠を2つも持っていました。道理で、はじめましての感じがまったくなかったわけです。でも、この2つの籠は、すでに手元にはありません。
笊や籠は、何かを保存したり、洗ったり、濾したり、篩ったりといろいろな用途で使われていますが、その発祥は、ものを包んだり運んだりするためにつくられたと考えられます。
ということは、この竹の笊は、籠本来の使われ方をしていて、その意味では私の包装籠コレクションに加えてもいいものなのですが、自然の素材だけでできていて、つくりも丁寧ですが、なんとなく「味」が欠けている気がします。あまり「愛」が詰まってないのでしょう。
輸出され、使い捨てられる目的でつくるものに「愛」はそう込められないとは思いますが。
包装籠コレクションの一部 |
包装籠コレクションに加えるにはいまひとつですが、しばらく転がしておきます。
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