ザンビアの巻き編み(正確には
束ね巻き編み)の籠です。
籠の外側にも同じ模様が出ています。
芯にしているのは、肉眼(眼鏡をかけても)では見難いのですが、細い細い草を束ねたもののようですが、草の1本1本があまりにも整然と並んでいるので、ちょっと見には表面にぎざぎざのある太いものを芯にしてあるように見えます。
それにしても、
ザンビアやジンバブエの人たちは、籠編みの名手であることがわかります。もちろん、
南アフリカのズールーや
エチオピア、スーダン、
セネガル、カメルーン、モロッコなどなど、その土地土地の巻き編みは素晴らしいのですが。
ところで、植物のままの色と、おそらく樹液で染めた材料のコントラストが、自然素材を使っているからとはいえ、インドネシアの
アタの籠とそっくりなのには驚かされます。
右はアタの小さな蓋ものですが、どうして遠く離れている人たちなのに、こんなに同じ雰囲気のものをつくれるのか、とても不思議です。
縁の始末の方法でさえ、
そっくりです。
アタの籠は底まで模様が入っています。
手を掛けても模様入りにする。
色を加えたり、模様編みにしたりするのは面倒ですが、編んでいるときのわくわく感が違ってくるに違いありません。
タカラガイみたいな模様の布が気になる(笑)!
返信削除hiyocoさん
返信削除西アフリカのタカラガイのプリントのパーニュです(^^♪
タカラガイってその昔は貨幣代わりに使われていたとか、いろいろなところで装飾品になっているとか、たぶん世界で一番愛された貝でしょうね。
形もかわいいし、ちょっとやそっとで割れないということで珍重されたのかしら?
私も好きです。
束ね巻き編みのまねごとのようなものを一度籠作り講座で手掛けたことがありますが…まあ、時間のかかること手間のかかること…特に芯材を見えないように巻いていくにはどれだけの根気が必要なのか思い知って(笑)、途中で止めました。(私は巻いている途中で目も回ったのです、本当に)
返信削除材を縦横で組んでいく方がまだましに出来そうな感じでした。
それ以降アフリカのこの巻き編みの籠を見るたびにかの地の製作者の根気強さに感心しています。まあ織物にしても何にしてもものすごく細かく根気強く時間をかけて作っているものだとは思いますが。さらに、これでもか!っていうくらいに模様も入っていて、こちらの想像をはるかに超えています。
karatさん
返信削除芯材は長くてしなやかな材がないところでは、草などをまとめて芯にしているのですが、途中で継ぎ足さなくてはならないし、丸くなるように、ねじれないようにそろえなくてはならないので大変ですが、この籠の芯は、まあきれいに揃っています。
お皿状の籠の場合、最初のうちは1段編むのに比較的時間はかからないけれど、だんだん時間がかかってきますよね。昔、レース編みが流行っていたとき、だいたい10段くらい編むと嫌になってやめていた私ですから、籠も絶対編めそうにありません(笑)。
世界中で手仕事は消えつつあります。一度消えたら絶対に復活しそうにない予感しかしません。