つながる図書館に借りた本を返しに行くと、木工家のHさんの指導でみんなでつくっていたグリーンウッドワークの椅子が完成していました。
すごい! すごくない?
シラカシの幹や枝を伐ってきて、皮をはいで組み立て、座面と背もたれは和紙のペーパーコードで編んであります。あの、有名なYチェアもペーパーコードですが、洋紙と和紙の違いなのか、隙間が空いていないYチェアはほとんど見かけたことがないのですが、こちらは比べものにならないきっちりさ、もちろんHさんがすごいのですが、ワークショップに参加して仕上げたみんなの腕に感心してしまいます。
あやこさんが、裏面をなおしていました。
背面は表裏とも目に触れるので、ペーパーコードのつなぎ目を完全に見えないようにつくらなくてはなりませんが、座面の裏は、通常つなぎ目はそのままにします。ただ、あやこさんはこれが気になっているのでしょうか。
座ってみましたが安定感抜群、芯持ちだと、こんな細い木でも強いことも驚きです。
ちなみに、我が家のラッシュの椅子の座面です。
そして裏面。
材料の草(ガマかな?)をつながないで、短いままで使っているので、端がいっぱい見えています。
座面は擦り切れにくいように撚りをかけてあるのですが、裏面は撚りをかけてなくてそのままです。
元々は草を短いまま使っていたラッシュ椅子の座面が、大量生産化するにしたがってYチェアなど長い紐を使って使われるようになったことがわかります。もっとも、長い紐を使ったとしても、いちいち座面のフレームをくぐらせながら編んでいかなくてはならないので、紐が長すぎたら編みにくい、長さには限界があります。
えっ、こんなに細い枝で大丈夫なんですか!すごいー!そして素敵です。
返信削除hiyocoさん
返信削除脚はとっても細いのですが、座ると安定感がありました。
『大きな森の小さな家』のローラ一家など、かつて人はいたるところで使うものは自分でつくる生活をしていましたが、つくる方が買うより喜びが数倍大きかったんだろうなと想像できる、素適な椅子でした。