2019年12月31日火曜日

霧の朝


2019年最後の日の朝は、霧ではじまりました。


霧は目まぐるしく動いていて、山が見えたり、またすっかり消えたりしています。


いろいろなことがあった年ですが、今日はいいお天気らしい、温度も上がるそうなので、今年最後の一仕事をしようかと思っています。


2019年も一年間のおつきあい、ありがとうございました。
2020年がよい年でありますよう。






2019年12月30日月曜日

頭巾帽子


あまり帽子はかぶらないけれど、Kさんが編んでくれた帽子は、寒い朝など重宝します。
頭を絞めつけず、耳を覆ってくれるのでかぶり心地満点です。
海のような、空のような、森と畑のような色も好きです。


Kさんは彼女が学生時代に知っていましたが、昨年Mさんの家で偶然に、30年ぶりに会いました。
もちろん、音楽をやっているとか、編みものをやっているなんて、まったく知りませんでした。


彼女のFacebookを見ると、編みものがたくさん出てきて、ときおりよく似た形の帽子も載っています。
今までに、いったいこの形の帽子を何個編んだのでしょう?


Kさんとは、偶然再会してからもう一度会いましたが、2度とも、同じような帽子をかぶっていました。
これをかぶると、大黒さまの頭巾のような姿になります。








2019年12月29日日曜日

今も香る楠


テラスの床板に使うヒノキを、先日材木屋さんが運んでくれました。
床板だけでなく、手すりも同じ材でつくりますが、手すりの束(短い柱)は、当初この材2枚を貼り合わせるつもりでした。
でも、もし安い角材があればその方がいいということで、またまた材木屋さんに材木を見に行きました。


朝早かったので、朝日がクスノキの根にあたっていました。


ひだの中にまで光が届いて、何とも素敵です。
見入っていたら、会長夫人が出ていらっしゃいました。


「いつ見ても、立派な根ですね」
「今でもいい香りがするのよ」
「へぇぇ」
戸を開けてもらって、中に入ることができました。
中に入ると、すでにいい匂いがしましたが、鼻を近づけるとさらに香りました。
「毎朝、今日もいい日でありますようにって、匂いを嗅いでいるの」
なんと、本当にいいことがありそうな、素敵な香りでした。


台湾で30年前に天然林の伐採が行われて、樹齢千年以上のクスノキの根が掘り出されたとの説明書きが、今でも置いてありますが、もう20年も前からその説明書きを見ているので、50年ほど前に伐採され、掘り出されたものということになります。


「これは、根の四分の一と聞いていますよ」
そうなんだ!これで全部かと思っていたのだけれど、大きい根を4分割したものの一部だったのです。これを木が好きでたまらない会長さん(当時社長さん)がお買いになったのです。


小屋は四面がガラスで、どこからも見られるようにつくられていますが、北側から見ると、光が差し込んでないので陰影がなく、周りの景色が映り込んでいます。


それでも、カメラをガラスにくっつけたら、よく見えました。
見ることができてうれしい反面、伐採されてしまったのが何とも残念です。
どうしてこんな大木が伐採されてしまったのでしょう?


明治神宮は、台湾のヒノキで建てられました。
法隆寺の昭和の大修理や薬師寺金堂の建設にも、台湾ヒノキが使われました。日本には樹齢千年ものヒノキがなかったからです。
法隆寺のヒノキの半分以上は飛鳥時代のヒノキですが、台湾ヒノキがなかったら、修復もできなかったことでしょう。
1992年、台湾はヒノキの天然木の伐採を禁止しました。





2019年12月28日土曜日

よかった!

昨日は、陽ざしがあって暖かいのに、風が強く吹くと寒くて、一日に何度も着たり脱いだりを繰り返した一日でした。
そんな一日の作業を終えた4時ごろ、猫のトラの餌が残り少なくなっているのを思い出しました。お正月過ぎまでは大丈夫だろうと思うけれど、何があるかわからないので、気がついたとき補給しておいた方がよさそうです。
いつも獣医さんから餌を買っているので連絡を入れて、車で30分ほどかかる獣医さんのところに向かいました。八郷盆地から峠を越え、桜川市に入った頃には、陽も落ちて、夕闇が広がっていました。
県道から獣医さんへの細い道に入ると、左手に夕焼けに染まった空が見えました。


何気なく目をやると、厚い雲の帯の下、山波がちょっとだけ切れた向こうに、富士山のような山が小さく見えました。
「まさかね」
これまで、ここで富士山を見たことは一度もありませんでした。


餌をいただいて、獣医さんからの帰り道、車を停めて見ると、やっぱり富士山でした。
あの高層ビルの多い、空気の汚れた東京のその向こうにある富士山が、関東平野の端の端から見えたのです。
得した気分、一日の疲れが吹っ飛びました。

追記:
Bluemoonさんが教えてくれた地図を載せます。







2019年12月27日金曜日

鉄屋さん


だいぶ設置済みの鉄骨の数が増えてきました。あと一息です。
作業が順調に進んでいるので、後回しにするつもりだった、テラスから北側に降りられる階段も、このさい一緒につくることにしました。
そこで、鉄骨を追加注文しました。


注文していた、階段用の鉄筋ができたというので、今度は2トントラックを借りないで、軽トラックで取りに行きました。
最長の鉄骨が3メートルほど、本数も少ないので、これなら長さ的にも重量的にも軽トラックに乗ります。


夫が事務所に手続きに行っている間、私は鉄屋さんの庭を眺めます。


どの木も丁寧に刈り込んだあり、手入れは行き届いています。
山茶花は3本の寄せ植え、ちょっと粋ですが、鉄屋さんだけあって、柵は鉄パイプだし、山茶花の足元には何故か鉄パイプの切れ端が転がっています。美の基準がいったいどこにあるのか、ちょっと悩むところです。


柵はずいぶん前につくったものらしく錆びていますが、このジョイントはあまり見かけないものです。我が家では使ったことがありません。


普通、鉄パイプが交差するときは、端が飛び出して、しかも段違いになって同じ水平面に収めることができません。
しかも留め具のクランプはたくさん使います。


ところが、鉄屋さん垂直鉄パイプと水平鉄パイプは、たった一つのクランプで留まっています。そして、どんな角度でもとれるようです。
もっとも、足場のように力がかかるところにはやっぱり我が家で使っているようなクランプがよさそうですが。


短いといっても鉄骨を乗せたとき、軽トラックは「ずん」と目に見えて沈みましたが、あらかじめタイヤに空気を十分入れて行ったので、我が家まで難なく運ぶことができました。
 

運転中、曲がり角などで短い鉄骨が「ぞろっ」と動く音に驚かされましたが。


長い鉄骨は、あと一本というところです。


余談ですが、今朝の空もとても豪華でした。







2019年12月26日木曜日

妹が二人いますが、上の妹は、母に言わせると買いもの好き、私から見ると買いもの上手です。
母も下の妹も、服を買いに行くときは必ず上の妹に同行してもらっていましたが、すると後悔はしない気に入ったものを見つけられたようでした。
妹は、どんな時も何かしら人を喜ばせるために、探す努力は惜しみません。


そんな妹が見つけてきた和菓子のサンタとトナカイです。
ほかにも、クリスマスツリーがありました。


夫はトナカイ、私はサンタをいただきましたが、サンタは美味しい練り切りでした。
妹が毎年の暮れに「花びら餅」を買っているお菓子屋さんの作、お菓子やさんの手の確かさが伝わってくるお菓子でした。


焼き菓子ももらいました。


熊とパンダが入っていました。


印刷された袋を外してもかわいい熊でした。
これはピンクの蝶ネクタイをした熊ですが、パンダはもっと白い生地で、黒熊は背中にチョコレートの粒々をいっぱいくっつけていました。


そんな妹から、ワンピースももらいました。
ぎょぎょぎょの猫模様です。


「お姉さんだったら着ると思って」


いつだったか猫の模様の服を着た女性に会ったことがあります。
「私、毎日猫のついた服しか着ないの」
そんな、猫好きの人もいるのかとそのときは思いましたが、今度は私の番です。


私は、招き猫を集めていたし、猫も飼っていますが、いわゆる熱狂的な「猫好き」ではない気がします。
「猫の服、猫の服、着たことがあるかなぁ」
と思い出すと、小さいころ軍服を解いて母がつくってくれたオーバーコートの胸に、本に乗った猫のアップリケがあったこと、


一枚だけ猫模様のセーターを持っていることが思い出しました。


猫のワンピースには、タグにも怪しい猫がついていました。






2019年12月25日水曜日

雲がいっぱい

今日も、朝一番で材木屋さんにテラスの床板を買いに行ってきました。
倉庫の片づけとかで、月曜から三日間、安売りをしていたので、月曜に行って一束買ったのですが、足りなさそうで、もう一度買い足しに行ったのです。


今日はどんよりと曇っていましたが、一昨日の月曜日の朝の空は、とっても素敵でした。


車を降りてゆっくり写真を撮ったりしているわけにいかず、車の中からですが、写真を撮ってみました。


テラスには屋根がないので、水分がたまりやすい梁が大きく傷みましたが、床板も傷みます。
床板材料としては米ヒバもありましたが、できたら国産材にしたいと、古い(材木屋さんに長く置いてあった)ヒノキを、ヒノキとは思えないほど安くしてもらって買いました。


床板の養生には、ペンキではなくて、天然成分を配合した粉を水に溶かして塗る、Wood Long-Ecoを使う予定です。
Wood Long-Ecoは、日本では2002年に初めて輸入されていますが、海外では60年も持ったという実績があり、ちょっと期待してしまいます。






2019年12月24日火曜日

謎の染料ビンたち


久しぶり(?)に、染料ビンです。
使い捨てるため大量につくられたとはいえ、たぶん小さな家内工場のようなところで、一つ一つ口で吹いてつくられたビンには、何とも言えない魅力があります。

12月初めに息子のところに行ったとき、家には見事に何もありませんでした。
息子も片づけ性ですが、その連れ合いもそれに輪を掛けた片づけ性、いっそ清潔さを保つには、何も置かない方がいいとの判断のようでした。
そんな家に行ってみると、まわりにいろいろなものが置いてないと落ち着かない私の性格が、ちょっとだけ恥ずかしくなりました。といっても、反省は長続きしないもの、染料ビンを見ると、わくわくしてしまいます。


みやこ染のビンは、ガラスに皺や濁りが入っています。


底には、棒をばってんに組み合わせた下に「三」とあります。どうして、みやこ染のビンなのに、屋号のようなものが入っているのでしょうか?
ちなみに、みやこ染を発売元は桂屋で、古いロゴマークは灯台、どこをさがしても、この「×三」のマークは出てきません。


みやこ染というエンボスの字体も違うといえば違う、まさか偽物?あるいは本物だけど時代が違うの?また一つみやこ染ミステリーが増えました。

関東大震災と東京大空襲で桂屋自身にも失われてしまってはっきりしないというみやこ染の歴史、いつかは全貌が見えてくるのでしょうか。


もう一つのビンには、「濃墨」とエンボスがあります。
ということは、染料ビンに間違いないのに、胴に社名のエンボスがありません。


底には、何か書いてありますが、読めません。
肉眼では読めないので、写真に写してみましたが、やっぱり読めません。
右上の字が「鳥」か「島」に読める、それ以外、「門構え」の字も読めませんでした。