9月に乾燥こぶな草で染めた原毛は、黄色に染めあがりました。
10月には生のススキで、また糸を染めました。
洗って整えた原毛は、ドラムカーダーを使って板状にします。
板状にした原毛を、ススキでは200グラム染めました。
以前と同じように先媒染ですが、媒染剤の材料が違います。酢酸アルミを原毛の8%、酒石灰を原毛の2%をビーカーに入れ、水を加えてよく溶かし、これを原毛の50倍の量のお湯に加えて沸かし、40度くらいのときに媒染液に原毛を入れます。
お湯が60度になった時、一度上下をひっくり返して、沸騰しないように95度くらいで、約30分煮ます。
100度以下にお湯を保つのは、原毛を傷めないためです。
媒染した原毛は、簡単にすすいだあと、乾かしておきます。
ススキは、200グラムの原毛に対して、約1キログラム用意しました。
ススキは、短く刻み、水を加えて沸騰させ、約20分煮出します。
別の鍋に、濾しながら液を取り出します。
一度煮たススキにはもう一度水を加えて、同じように二番煎じを取ります。
一番煎じと二番煎じを足したら染液の出来上がりです。きれいなオレンジ色の染液ができます。
染液を約40度に冷ましてから、媒染した原毛を入れて中火にかけ、60度になったら一度原毛をひっくり返して、60度からは火を弱めてゆっくり煮ます。
95度になったら、沸騰しないように気をつけながら20分ほど煮ます。
右がこぶな草で染めた毛で、左がススキで染めた毛です。
どちらも黄色ですが、ちょっと色が違います。
染めた糸はカーダーで毛向きを整えてからロールにして、紡ぎます。
長く放置していた私の糸車は、はずみ車と糸巻きを結ぶ距離の調節、それに掛けている糸の交換、踏板とはずみ車をつなぐ紐の長さの調節などなど、さまざまな調整に時間がかかったのですが、なんとか糸を紡げるようになりました。
もっとも、私の紡ぐ腕は一向に上がらず、右手と左手、そして足が違う動きをしなくてはならないのに、まだまだコツをつかんでいません。
ススキで黄色に染まるんですね!知らなかった~。
返信削除hiyocoさん
返信削除黄色に染まる草は結構あるみたいです。普通、タマネギの皮で黄色を染めると言われているでしょう?でも、あれは浅はかな色らしく、全然使われる気配がないです(笑)。
一人だと、面倒なことは到底やらないですよね。お仲間がいて、何とか続けられています。