2022年9月27日火曜日

原毛を染めました

久しぶりの織物教室、2日かけて羊毛染めをしました。


染める羊毛は、洗って毛並びを整えた後、ドラムカーダーにかけて、一枚の板のようにしています。


染料はこぶな草です。
我が家の庭にも生えているありふれた草、こぶな草130グラムで羊毛200グラムを染めます。


まず、媒染します。
ミョウバンを原毛の6%、酒石英を2%使います。


ミョウバンと酒石英はお湯でよく溶かし、原毛の50倍(この場合は10リットル)の水を温め、40度以上で原毛を入れ、一度上下をひっくり返して95度にまで温めます。いつものことですが、できるだけ原毛を損なわないように、そうっと取り扱います。


沸騰しない状態で約30分煮て、そのまま冷まします。これで、一日目が終わりました。

二日目、媒染の終わった羊毛は、たっぷりのお湯の中で優しく振り洗いして、洗濯機での脱水を2度行います。脱水時間はそれぞれ20秒くらいです。


脱水した羊毛は、固まって色の通りにくいところがないように、軽く広げてみます。
たったの200グラムですが、量はたっぷりあります。


乾燥こぶな草は10センチほどに切り、お湯を加えます。


染料を抽出するとき、沸騰させないように100度以下を守り、20分ほど煮ます。


煮汁を濾します。


6リットルくらいの染料液が取れました。
羊毛をゆったりと煮るには10リットルくらい欲しいので、こぶな草にもう一度水を加え、二番液を同じように取り、一番液に加えました、

煮汁を40度くらいに冷ましてから羊毛をそっと浸して火にかけ、95度くらいに温めて沸騰させないように20分ほど煮て、そのまま冷まします。
こぶな草は、黄色を染めるときに使います。
素敵な黄色になるといいのですが、ちょっと薄そうでした。


羊毛を染めながら、合間合間には洗ったままにしていた原毛を、膝の上に置いたカーダーで梳いて毛並びを整えたり、マフラーの最後のアイロン仕上げをしたりしました。


房は切りそろえて、


一丁上がりでした。





 

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