我が家は西側には開けていたのですが、木々がすっかり大きくなって、視界が遮られてしまっています。
テラスの端まで行っても、足尾山と加波山はやっと見えるものの、左手の筑波山は隠れてしまっています。以前は、山の稜線がつながって見えていたものでした。
手前のイチジクは初秋に楽しませてくれるのでそのまま、ケヤキもテラスに日陰をつくってくれるのでそのまま、枝も切る気はありません。遠くのヒノキは他人さまが植えたものだから、伐るわけにはいかない、しかし、どでーんと視界を遮っている桜は自分で植えたもの、伐ってしまうかどうか悩むところです。
2015年に、視界を邪魔していたカシの木を(これも他人さまの土地に生えたものでしたが、勝手に生えたものだからと解釈して)樵のかとうさんに伐っていただいたことがありました。
右は梅、左はイヌザンショ、ホオノキは真ん中に立っている細いの。 |
かとうさんたちは、伐ったカシの木を丁寧に玉切りして、まだ細かった実生のホオノキの周りに集めてくださいました。ところが、薪割りはなかなか追いつかず、細い枝や薪割り機に掛けられる太さのものはすべて割ったのですが、太いものは残ったままになっていました。
これは、カシの木を切ってから1年半後の写真、ホオノキの足元には、草に覆われてよく見えないのですが、薪が転がっていてます。
この薪をひっくり返すとカブトムシなどの幼虫がいて、イノシシに見つかりませんようにとそっと見て、戻しておいたりしたものでした。
ところが数年前、この薪がイノシシに見つかり、薪を転がして、幼虫を食べるようになりました。
傾斜地なので、薪は途中でとどまるものもありましたが、下の草を刈ってないところまで転がって行ってしまうものもありました。
昨日、このあたりの草を刈ると、ホオノキの足元には、薪はほとんど残っていませんでした。
あちこちに散らばってしまった薪は、一度ならず二度三度転がされ、朽ちて、ほとんど土に返ろうとしています。
薪につくり切れなかったという後ろめたさがありましたが、カブトムシをはじめたくさんの命を養って、さらに土になろうとしている薪に、ありがとうです。