約8か月を要したコンクリート工事がほぼ終わりました。
外側の型枠を外すのは比較的簡単ですが、きつきつに固まった内側の型枠を外すのはちょっとした力仕事です。組んでいたパネルを無理やり壊し、力任せに引っぺがします。
プレカットが終わった材木を運んでもらったので、土台を組みはじめました。
家全体はスギ材を使いますが、土台は水に強いヒノキを使います。通常、ヒノキの土台は12センチ角なので、材木屋さんはあらかじめその寸法に挽いたものを用意しています。秋に材木屋さんの在庫セールがあったとき見ても、並んでいたヒノキは12センチ角とか9センチ角ばかりでした。
アクアレイヤー |
ところで今回、「アクアレイヤー」という水の入った袋を床下に置いてそれを屋根から取り入れた暖かい空気の蓄熱材として利用するため、18センチの高さの土台が必要となります。そんな既製品の土台はありません。そして特別にヒノキを18×12センチに挽いてもらったりすると、とんでもなく高くつきます。
そのため、通常の12センチ角の土台の下に、2つに挽いて6センチ厚みにした材を足すことにしました。
今回、ヒノキとコンクリートの間の隙間は、ウレタンの泡スプレーでふさいでいます。化学製品はできるだけ使いたくありませんが、「ではどうするの?」と問われれば、代案はありません。
母屋のときはどうやって隙間をふさいだのでしょう?もう忘れてしまいましたが、コーキングでふさいだかもしれません。コーキングとて、化学製品です。いずれにしても、床下の空間には屋根から降ろした暖かい空気を貯めるので、できるだけ密閉していることが望まれます。
ウレタンの泡スプレーの存在は、昨年の12月に訪ねた彫刻家の一色邦彦さんが、彫刻をつくるのに使っていらっしゃったのを見て、夫がホームセンターで探して来たものです。
一色さんは80歳を過ぎたというのに、なんという大作をつくっていらっしゃることか。
アトリエにはウレタンの泡スプレーの缶がたくさん置いてありましたが、どういうふうに使っていらっしゃるのかは知りません。
アトリエにあるのは、下作で、
東京都府中市 |
最終的には、どれもブロンズでつくられます。
このところ、晴天続きで作業は進みます。
春先の菜種梅雨の前に、屋根までかけたいものですが。