丸い
籠の蓋には、 地域によって、また材質を生かして、硬軟、いろいろな工夫がありますが、日本の丸い竹籠の蓋の編み方も、ちょっと絶賛したくなる美しさがあります。
芯にする竹と、巻くひごの太さを変え、ある程度の直径になったところで、新しい芯を加えて、大きくしていくのですが、その芯竹の足し方が美しいのです。
これは、直径の半分以上編んでから新しい芯を足したもの。
そしてこちらは、少しだけ編んで、早々に芯を増やしたものです。
ちょっと早すぎたかな?
上の二つは、骨董市で見つけたご飯籠ですが、どちらもこのあたり(関東)の籠ではないかと思われます。
宮崎県日之影の、小川鉄平さんのいりこじょけの蓋。
熊本県水俣の井上克彦さんのご飯じょけの蓋。
芯竹の、とくに節の模様が、本当にきれいです。
底の編み方はさまざま。
いりこじょけは蓋と同じ編み方で、ご飯じょけは、お米を研いだりするじょけと同じ編み方です。
そして、関東の籠は、四角く網代に編んでから丸くしていくという、そばざるなどを編む方法で編んであります。
これは、二つの籠がくっついているのではなく、中心部は一つで、途中で別れています。
惚れぼれする美しさです。
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